VR46のマルコ・ベッツェッキが初優勝! バニャイヤ痛恨の転倒で表彰台逃しノーポイント|MotoGPアルゼンチンGP決勝
MotoGP第2戦アルゼンチンGPの決勝レースが行なわれた。優勝はVR46のマルコ・ベッツェッキだった。
決勝レース日にサーキットは雨雲に覆われ、午前中のウォームアップからウエットコンディションとなっていた。
Moto3、Moto2クラスのレース時には雨も降り止んでいたが、MotoGPクラスの開始が近づいてくると再び雨が降り始めてしまった。そのためコースもフルウエット状態に戻った状態でレース開始を迎えることになった。
予選でポールポジションを獲得したのはグレシーニのアレックス・マルケス。2番手にマルコ・ベッツェッキ、3番手にフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)というフロントロウの並びとなっている。
全25周の決勝レースがスタートすると、ホールショットをベッツェッキが奪取。マルケス、バニャイヤ、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)と順当にグリッド上位陣が続いた。
前述の上位4台が集団から抜け出していく形でレースが進み、5番手集団を引っ張るヨハン・ザルコ(プラマック)に対しては1.5秒以上の差を3周目にはつけている状態だった。
さらに先頭集団内でもベッツェッキのペースが優れており、1周ごとに差が拡大。5周目で2番手のマルケスと約1秒差となった。
ベッツェッキは以降もコンスタントな走りを続け、トップを独走。10周目には2番手のマルケスとの差が2秒以上にまで広がった。なおマルケスも3番手を走るバニャイヤに対しては約1秒の差があり、バトルのない状態が続いた。
レース中盤の15周目、徐々に追い上げてきたバニャイヤがマルケスを掴めた。テールトゥノーズ状態に入ると、オーバーテイクを仕掛けていき、ターン13で2番手に浮上した。
しかしバニャイヤは18周目にターン13で転倒を喫してしまう。なんとかマシンを起こしてコースに戻ったが、ポイント圏内からは遠く離れてしまった。
先頭を走るベッツェッキは、マージンを上手くマネジメントしつつ余裕のトップチェッカー。自身にとってもVR46チームとしても初のMotoGP優勝を達成した。
2番手、3番手争いはヨハン・ザルコが残り5周で急接近してきた。ザルコは3番手のモルビデリとの差を残り3周で0.5秒以内の射程圏内に納めると、ターン7でラインを膨らませたモルビデリをすかさずオーバーテイクしていった。
そしてザルコは続けて2番手のマルケスにも接近。コンマ数秒にまで迫ってラストラップのターン5で仕留めて2番手に浮上すると、マルケスを抑えきってチェッカー。怒涛の追い上げで2位表彰台を獲得した。3位はマルケスだ。
ベッツェッキはスプリント・決勝レースを共に勝利した結果、ポイントランキングで首位に浮上。転倒ノーポイントに終わったバニャイヤが2番手となっている。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は序盤にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と接触があったが、これはお咎め無し。最終的に13位でチェッカーを受けた。また接触相手のクアルタラロはレースを通じてポジションを挽回し、7位でフィニッシュしている。
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順位
ライダー
周回数
タイム
差
前車との差
平均速度
ポイント
1
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