フェラーリF1のルクレール、ファンの迷惑行為に悩み、自粛求める。自宅への押しかけ続く

 

 フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、多くのファンがモナコの彼の自宅に押しかけてくるとして、プライバシーを尊重するよう呼びかけた。

 モナコ出身のルクレールは、今も家族が住む同国に居を構えている。モナコは、税制面で有利なため、多数の現役F1ドライバー、元ドライバーが住んでいる。ルイス・ハミルトンは、ニューヨークやロンドンの家に加えてモナコにも住居がある。他にも、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、セルジオ・ペレス、バルテリ・ボッタス、ダニエル・リカルド、アレクサンダー・アルボン、元世界チャンピオンのミカ・ハッキネン、ジェンソン・バトン、ニコ・ロズベルグ、さらに、デイビッド・クルサード、マーク・ウエーバー、ポール・ディ・レスタ、アントニオ・ジョビナッツィ、ダニール・クビアトらもモナコに住んでいる。

 世界中の富豪や有名人が住むモナコだが、非常に小さく、緊密なコミュニティであるため、一般の人々に住居の場所を知られないようにすることは難しい。

 ルクレールが、4月9日にInstagramのストーリーに行った投稿により、彼が現在抱えているストレスが明らかになった。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマネージャーのニコラス・トッド
シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマネージャーのニコラス・トッド

「ハッピー・イースター。この数カ月、僕の自宅の住所がどういうわけか公開されてしまい、僕のアパートの下に人が集まり、ベルを鳴らして、写真やサインを求めてくる」とルクレールは、英語、イタリア語、フランス語で投稿した。

「僕は皆さんのそばにいることをいつもうれしく思っているし、皆さんのサポートに心から感謝している。ただ、僕のプライバシーを尊重して、自宅に来ることは控えてほしい」

「街中やサーキットで皆さんに会ったときには、立ち止まるつもりだが、自宅に訪ねてきた人のために階下に降りていくことはない」

「皆さんの直接的なサポート、そしてソーシャルメディアでのサポートは、僕にとって非常に大切なものだ。でも、越えてはならない境界線がある」

 2022年には、ルクレールは、ファンのグループにサインや写真撮影を頼まれて対応していた際に盗難被害に遭った。イタリア・トスカーナでファンのために立ち止まったルクレールは、その間に32万ドル(約4200万円)の高級時計リシャール・ミルを盗まれたのだ。先週、イタリア当局は、この盗難事件に関与した容疑で4人を逮捕した。

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