ピレリF1、第4~6戦のタイヤコンパウンド選択を発表。特別フォーマットの予選を行うイモラではセット数を変更
F1タイヤサプライヤーのピレリは、2023年第4戦アゼルバイジャンGP、第5戦マイアミGP、第6戦エミリア・ロマーニャGPに持ち込む3つのコンパウンドを明らかにした。
4月28~30日にバクー・ストリートサーキットで開催されるアゼルバイジャンには、ホワイトハードにC3、イエローミディアムにC4、レッドソフトにC5と、最もソフト寄りの組み合わせが選ばれた。これは、タイトなコーナーや最高速度340km/hに達する長いストレートを持つバクーの特性に適した選択であるという。
5月5~7日のマイアミには、19のコーナーと3本の長いストレートがあるマイアミ・インターナショナル・オートドロームのために、汎用性を重視して、ハードにC2、ミディアムにC3、ソフトにC4が選ばれた。
上記2戦については、昨年と同じコンパウンドが導入されるが、5月19~21日、イモラで開催されるエミリア・ロマーニャGPには、2022年より一段階ソフト寄りのラインアップ、つまりハードにC3、ミディアムにC4、ソフトにC5が選択された。これは、路面のタイヤへの攻撃性が低く、昨年、タイヤの摩耗が抑えられていたことが確認されたからだという。
イモラでは新しい予選フォーマットのテストが行われる。各セッションでひとつのコンパウンドしか使用できないというシステムで、Q1ではハード、Q2ではミディアム、Q3ではソフトの使用のみに制限される。この“Alternative Tyre Allocation”(ATA/代替的なタイヤ配分)はイモラの他に今季もう1戦実施される予定だが、具体的な時期は決定していない。予選システムが通常とは異なるため、イモラでは1台あたりに割り当てられるタイヤセット数が13セットから11セットに減らされる。
なお、イモラには、タイヤブランケットを必要としない新しいフルウエットタイヤが導入されることも決まっている。
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