フォーミュラEのベルリンePrixレース2は雨に? ハンコックタイヤは硬すぎるとの懸念も
テンペルホーフ空港・ストリート・サーキットで2日連続で開催されるフォーミュラEのベルリンePrix。土曜日のレース1は快晴の下行なわれたが、日曜日のレース2は雨予報となっている。
今季からはハンコックの全天候用タイヤを使うフォーミュラE。しかしドライバーたちは、このタイヤがウエットコンディションでどのように振る舞うのか、懸念を抱いているという。
フォーミュラEは、昨年まではミシュラン製の全天候タイヤを使っていたが、今年からはハンコック製へと変更された。このタイヤが投入されて以降、ウエットコンディションでのレースは一度もないが、ベルリンePrixのレース2では雨が降る予報となっており、初めてウエットコンディション下でのレースが行なわれる可能性がある。
しかし一部のドライバーは、ハンコックのタイヤが硬すぎるため、ウエットコンディションでは十分なグリップ力を発揮しない可能性があると考えている。
土曜日に行なわれたベルリンePrixのレース1で2位となったジャガーのサム・バードは、タイヤのコンパウンドと路面の独特な特性により、ウエットレースとなれば、問題が起きる可能性があると語る。
「ハンコックタイヤは今年、素晴らしいレースを生み出してきたと思う」
そうバードは語る。
「もし明日雨が降ったら、とても難しいことになるだろう。それ以上は言えない」
「マシンを常に望んだ方向に進ませるためのテストということになるだろう。いつでもそうあってほしいけどね。でも、もし雨になる場合に備えて、今夜エンジニアと協力して、計画を立てるつもりだ」
「僕らは、ウエットになった場合に何をすべきかは分かっているし、そのためのアイデアもいくつかある。ウエットならウエット……それは他の誰にとっても同じことだ」
アンドレッティのジェイク・デニスも、ウエットコンディションとなればパフォーマンスに影響が及ぶだろうと語る。
「ハンコックのタイヤにとっては、難しい状況になるだろう。多くのグリップを発揮することはないだろうからね。でも、僕らはその状況でできるだけ速く走るために、給料をもらっているんだ」
そうデニスは語る。
なおドライコンディションで行なわれたレース1はエネルギー残量ギリギリの消耗戦となったが、ウエットコンディションとなればその厳しさはいくらか緩和されることになるはず。それにより、多少はコントロールしやすくなるはずだとデニスは言う。
「明日雨が降れば、エネルギーがそれほど問題になると思わない。エネルギーの制限を減らして、もう少しドライブしやすくなるはずだ」
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