角田が今季2度目の入賞「チームと自分に満足。ミスできない状況で集中力を失わなかった」代表から大きな賛辞/F1第4戦
2023年F1アゼルバイジャンGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は10位入賞を果たした。
8番グリッドからスタート、1周目に10番手に順位を落とし、8周目にタイヤ交換を行った後にイエローフラッグ/セーフティカー出動となり、リスタート時には12番手に。その後、角田は、ピットストップを行っていないエステバン・オコン(アルピーヌ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がリードする集団のなかで走り、ランド・ノリスのすぐ後ろ、オスカー・ピアストリの前の位置を維持、マクラーレン勢と戦った。
46周目にはヒュルケンベルグをパス。50周目にはオコンがピットインしたことで、角田は10位となり、1ポイントを獲得した。角田とチームにとって、前戦オーストラリアに続く2戦連続での入賞となった。
ビークルパフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトーは、角田のレースを次のように振り返った。
「1ポイントを手にして週末を終えることができ、非常にうれしい。裕毅は堅実なレースをしたし、戦略面で正しい判断を下し、とても良いピットストップを行うことができた」
「レース開始時、後ろの速いマシンを抑え続けるのは難しいだろうことは分かっていたが、裕毅は集中し続け、ミスをせず、マクラーレン2台、ハース1台、アルピーヌ1台のトレインのなかを走り続けた」
「我々は、セーフティカーのシナリオを継続的に評価し、反応すべき他のマシンの動きを監視し続けたが、最終的には反応すべき出来事は起きなかった」
「全体として、トラックレイアウトが我々に比較的適しており、今週末は堅調だった。マイアミにも類似点があるので、来週末に向けてベストな準備を整えるため、次の数日ですべての点を見直す」
チーム代表フランツ・トストは、マシンのアップデートの効果を喜び、角田のパフォーマンスを褒め称えた。
「今回のレースには、いくつか空力のアップデートを持ち込んだ。それがとても良く機能しているようなので、うれしく思う。ビスターのチームは素晴らしい仕事をしてくれた。週末がスタートした時点から、我々は強さを発揮できたのだ」
「ハイライトはもちろん金曜の予選で裕毅が8番手を獲得したことだ。今日のレースでは、彼は(ランス・)ストロール(アストンマーティン)と(ジョージ・)ラッセル(メルセデス)に1周目に抜かれたが、彼らのマシンは単純に我々のマシンより速いので、予想していたことだった」
「それでも裕毅は素晴らしい仕事をした。彼はマクラーレン2台の間に割って入り、ノリスのすぐ後ろを走り続け、ピアストリの前の位置を維持した。全体的に見て、裕毅は今回も強力なパフォーマンスを発揮したので、心からのお祝いの言葉を送りたい。彼が1レースごとにどれだけ改善しているかを示すパフォーマンスだった」
「全体的に言えば、シーズン開始時から、マシンパフォーマンスが劇的に向上しているので、次戦マイアミのレースがより一層楽しみだ」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=10位(51周/51周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
タフなレースでしたが、チーム、特にメカニックたちが、昨日の(スプリントの)後、素晴らしい仕事をしてマシンを修理してくれました。
セクター2で幾分タイムを失ったものの、エンジニアは強力なセットアップを見つけ出してくれました。今週末はロングランを走る機会があまりなかったですが、強力なペースを発揮することができ、そのパフォーマンスを頼りにレースを進めていくことができました。チームは素晴らしい仕事をしたと思います。
自分のパフォーマンスにも満足しています。一貫性を発揮できました。マクラーレン2台の間を走っていたので、ひとつでもミスをすればポイントを失う状況でした。かなりの集中力が必要でしたが、最終的に、今回もトップ10フィニッシュを達成することができました。
常にポイント争いをするための開発と改善の余地はまだあります。でも僕は、チームが今後はより一層強いレースができると確信しています。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです