新生イソッタ・フラスキーニ、WECハイパーカーデビューを最終戦バーレーンに延期。ホモロゲ取得に向けLMH熟成進める

 

 再興目指すイタリアのイソッタ・フラスキーニは、新開発のル・マン・ハイパーカー(LMH)『ティーポ6・LMHコンペティツィオーネ』を世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラスに投入することを目指しているが、そのデビュー戦を予定されていた7月のモンツァ6時間から11月の最終戦バーレーン8時間に延期することとなった。
 イソッタのモータースポーツ代表であるクラウディオ・ベッロは、この決定について、WECへの投入を急ぐよりも夏季をマシンのテストに当てるためだと説明している。
「我々はコース上できちんとマシンを開発する必要がある。レース用車両をホモロゲーションしてしまうと、仕様が凍結されてしまうからね」
 ベッロはmotorsport.comにそう語った。
「この決定は(WEC主催の)FIAとACOと共に行なったことだ」
「今年のうちに1回はレースをする必要があり、それはバーレーンになる。ただ、最も重要なのはテスト走行でマシンを開発することだ」
 イタリアのミケロット・エンジニアリングが開発し、ドイツのHWAエンジニアリングが開発した3.0リッターV6ツインターボエンジンと、ボッシュ製ハイブリッドシステムを搭載するこのティーポ6・LMHは、4月にローマのヴァレルンガ・サーキットでシェイクダウンを完了。2回目のテストを5月16~17日のモンツァで予定している。
 ベッロは次なるテストに向けて「非常に強力なテストプログラム」を行なうと説明し、こう続けた。
「ヴァレルンガに戻り、モンツァとアラゴンへ行き1万~1万5,000kmを走破する予定だ」
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