パロウ、終盤のオーバーテイクで2連勝! チャンピオン争い一歩リード|インディカー第8戦ロードアメリカ
インディカー第8戦ロードアメリカの決勝レースが行なわれ、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が今季3勝目をマーク。チャンピオン争いのリードを広げた。
舞台は路面が全面的に再舗装された、高速レイアウトのロードアメリカ。ポールポジションにはコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、2番手にパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)が並んだ。パロウは3番手からのスタートとなった。
ポールシッターのハータはスタートで首位をキープ。パロウはオワードのインに入り、2番手に浮上した。失速したオワードとカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)が接触し、カークウッドがスピン。最初のコーションが出された。
その後も、ハータは快調にレースをリード。一方、2番手に食らいついていたパロウはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)とのバトルで接触。ヒヤッとするシーンだったが、ひとつポジションを落とすだけで済んだ。
55周のうち33周をリードする強さを見せたハータだったが、第3スティントで燃料を使いすぎラストピットストップはライバルたちより1周早い40周目。対してパロウやニューガーデンは翌周にピットインを行なった。
パロウの前を抑えることには成功したハータだったが、燃費的に厳しい状況でペースは上がらず、パロウが完全にロックオン。残り7周となった49周目のターン1でアウト側からオーバーテイクを完了したパロウは、フィニッシュに向けて後続との距離を広げていった。
その後、パロウを脅かす者はなく2位となったニューガーデンに4.561秒差をつけてトップチェッカー。これで前戦デトロイトGPからの連勝となり、チャンピオンシップにおいても2番手につけるマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)との差を74ポイントに開いた。
3位にはオワードが入り、4位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。今季ワーストの23番手スタートから、最初のコーション中にピットイン。今回パフォーマンスが低かったレッドタイヤを早々に捨て、驚異のポジションアップを果たした。
ハータは最終的に5位までポジションダウン。1周6.515kmと長いロードアメリカで、ピットインのタイミングが1周ずれたことが大きく響いた。
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