メルセデスF1代表、シューマッハーを高く評価も2024年に向けては「シート獲得を助けられるかわからない」
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、メルセデスのリザーブドライバーであるミック・シューマッハーの才能に対し、F1チームがレースシートを与えずにいることで機会を逃していると考えている。
シューマッハーは昨シーズン末にハースのシートを失い、その後メルセデスでリザーブドライバーに起用された。シューマッハーの現在の担当業務には、チームのシミュレーターによる開発作業と、レースウイークにメルセデスに同行することが含まれている。しかし24歳のシューマッハーは、バルセロナで実施されたピレリのタイヤテストを任されたことで、最近コースに戻るチャンスを得た。
スペインGPでルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのふたりは、金曜日の夜にミック・シューマッハーがブラックリーで行ったシミュレーション作業を称賛した。彼の作業は、バルセロナでのメルセデスのパフォーマンスを一夜にして改善する役に立った。
「成熟し、成功したF1ドライバーからサポートを受けられるのは素晴らしいことだ」とウォルフは語った。
「シミュレーターでの彼のフィードバックは大変大きなアドバンテージだ。ヨーロッパでのいくつかのグランプリで、彼が一晩シミュレータ作業をし、土曜日に向けてデータを提供してくれることは、我々にとって非常に大きな強みだ」
「そして他の面では、もしジョージかルイスが魚を食べて食中毒を起こしても、我々には優れたドライビングをする優秀な代役がいることがわかっている。もっともルイスの場合、魚で食中毒を起こすことはないので、アボカドの食中毒かもしれないが」
「チームの利益のためにこの状況を気に入っているのと同じくらい、私はミックがコクピットに座って実際にレースをすることを毎日望むだろう」
残念ながら、シューマッハーが2024年にグリッドに復帰できる可能性は低く、その状況をウォルフは嘆いている。
「我々がシートを獲得する助けになれるかどうかさえわからない。なぜなら我々が彼を高く評価するたびに、誰かが否定的なことを言う必要にかられるからだ」
「ミックを評価し称賛できるところならどこであれ、私はそうしている」
「しかし結局のところ、ドライバーを選ぶのはチームの権限であり、私は各チームとの契約を尊重している。我々のジュニアドライバーを起用する時は、リザーブドライバーでなければならない。私がウイリアムズにいたときも、自分自身で選択することを望んでいたからだ」
「正直なところ、各チームは機会を逃していると思う。彼は昨年見捨てられたようなものだと私は思う」
「すべてのドライバーと人々に、それぞれに合った環境を提供する必要がある。彼を獲得するチームはどこであれ、非常に優れたドライバーを手に入れたことになるだろう」
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