F1タイヤウォーマーは禁止されるのか、されないのか。決定における焦点となるのは「タイヤ戦略への影響」とピレリ

 

 F1のタイヤサプライヤーであるピレリは現在、タイヤウォーマー(タイヤブランケット)による予熱を必要としないタイヤの開発に取り組んでおり、F1チームとFIAは7月に2024年からタイヤウォーマー廃止に踏み切るかどうかの投票を行なうこととなっている。
 そこで焦点となるのは、タイヤ戦略において重要視されてきた“アンダーカット”が消滅する可能性があることだとピレリ側は考えている。
 タイヤウォーマー廃止に向けた動きの中でこれまで議題となってきたのは、多くが安全性に関わる部分だった。ドライバーの多くは、タイヤウォーマーの運用費を節約するために、冷えたタイヤでクラッシュのリスクを負う価値があるのかと疑問視してきた。
 ピレリは自社のタイヤの安全性に自信を示しているが、それ以外にも真剣に考慮すべき要素があるとしている。
 その最たる例が、ウォーマーいらずのタイヤを導入することで、オーバーテイクやタイヤ戦略の選択肢など、レースにどれだけ悪影響を及ぼすかだ。
 ピレリでF1活動の責任者を務めるマリオ・イゾラは、導入による影響を調べるために、細かいシミュレーションが行なわれると語っている。
「我々の最優先事項は安全第一であり、安全ではないタイヤを提供するつもりはない」
 イゾラはそう語る。
「ただ、重要なのはショーとしての要素だ。(タイヤの)温まりだけでなく、デグラデーション(性能劣化)の度合いやピーク時のグリップなど様々な要素において、どんな影響があるのかを分析する必要がある」
「FIAやF1と共に、いくつかのレースやレース状況をシミュレーションして、戦略などを確認する必要がある。様々な理由から、みんなができるだけ1ストップ戦略で走ろうとしていることが分かるはずだ」
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