F1 Topic:レッドブルに燃料や潤滑油を提供する『モービル1』、イギリスGPでチームとの通算50勝目を達成
レッドブルにとって、今シーズン10勝目となったF1第11戦イギリスGPの勝利は、同時に2016年からレッドブルとオフィシャル・テクノロジー・パートナーを組んで、チームに燃料と潤滑油を提供しているモービル1にとって、レッドブルとの通算50勝目となる節目の1勝となった。
レッドブルとモービル1にとっての記念すべき初勝利は、2017年のアゼルバイジャンGP。序盤にデブリを拾って緊急ピットインを強いられたことで大きく順位を落としたダニエル・リカルドだったが、タイトルを争うルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルが接触したり、ほかにも多くのクラッシュが起こるという波乱のなか、リカルドは着実に順位を上げて最終的にトップでチェッカーフラッグを受け、レッドブルにシーズン初優勝をもたらすとともに、モービル1とのコラボレーションでの初勝利も演出した。
2019年のオーストリアGPではモービル1はホンダのF1復帰後、初優勝もサポートした。レッドブルとホンダ、そしてモービル1によるパートナーシップ内のコラボレーションは年々発展し、2021年にはマックス・フェルスタッペンがドライバーズ選手権を制覇。2022年にはフェルスタッペンが連覇するとともに、レッドブルのコンストラクターズチャンピオン獲得に大きく貢献した。
そのレッドブルとモービル1にとって、今年の第11戦イギリスGPはパートナーシップを結んで133戦目のレースだった。そのイギリスGPでモービル1はレッドブルとともに50勝目を飾り、113回の表彰台、38回のファステストラップ、31回のポールポジションも獲得している。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、こう語る。
「モービル1とのパートナーシップにより、我々は多くのことをともに成し遂げ、多くの勝利を手にしてきた。燃料と潤滑油はエンジンのパフォーマンスに直結し、レースで勝つために最も重要な要素のひとつだ。2016年以来、モービル1が最高のレースエンジン用潤滑油を提供してくれ、シーズンを通してマシンのコンポーネントを健全な状態に保ってくれていることに感謝したい。我々は新しいパワートレインと非化石起源燃料を2026年に導入する予定であり、今後も緊密な協力関係を維持していく」
エクソンモービルのグローバル・スポンサーシップ&モータースポーツ・マーケティング・マネージャーのマーク・ハンフリーズは、今回のパートナーシップの成果について次のように述べた。
「レッドブルがモントリオールで100勝を達成した後、私たちとのパートナーシップにおいても50勝を達成してくれたことは素晴らしいのひと言。過去7シーズンにわたって取り組んできたことを誇りに思う。しかし、今シーズンはまだレースが続くし、この成功したパートナーシップが次に克服しなければならない新しいレギュレーションも控えている。我々はチームのオン・ザ・トラック・パフォーマンスを向上させる最先端のエンジン潤滑剤ソリューションを生み出すという明確な目標を持って取り組んできた。今シーズンは、ここまで10連勝しているが、これは2016年にパートナーシップを開始して以来、過去7シーズンにわたって形成されてきた相乗効果を実証するシーズンと言えよう」
モービル1によれば、トラックサイドのテクニシャンは、グランプリ期間中、15の要素をモニターしてオイルを分析し、1シーズンあたり1100以上のオイルサンプルと400以上の燃料サンプルをテストしているという。
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