ミディアムタイヤでのペレスは「マックスのように調子が出なかった」と代表。原因究明に取り組む/F1第13戦
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表によると、先週末の第13戦ベルギーGPで、セルジオ・ペレスがレース勝者のマックス・フェルスタッペンに比べてミディアムタイヤで著しくペースを欠いたことについて、レッドブルは原因を調査するという。
RB19のギヤボックス交換のため、フェルスタッペンはスチュワードから5グリッド降格ペナルティを科された。しかし6番手からのスタートにもかかわらず、フェルスタッペンはレースのオープニングラップで6番手から4番手に順位を上げ、9周目にはペレスに迫り始めた。そしてフェルスタッペンは最初のピットストップの後、17周目にあっさりとトップに浮上した。
ペレスは、ソフトタイヤではフェルスタッペンをかわせているように見えたが、ミディアムタイヤでは彼に対して無力だった。フェルスタッペンはケメルストレートで一気に抜き去って距離を広げ、最終的にペレスに対し22秒の大差をつけてF1キャリア45勝目のチェッカーフラッグを受けた。
「正直なところ、彼がトップに出るのにあれだけ長くかかったことに驚いた。いや、冗談はさておき、彼は今日信じられないような素晴らしいレースをした」とホーナーは、フェルスタッペンのレベルの高いレースについてコメントした。
「第1スティントでの彼は数台を抜き去るペースがあり、2番手まで浮上する素晴らしい仕事をしたのは明らかだ。そしてピットストップの後、彼のレースはミディアムタイヤで活気づいた。彼は素晴らしいスピードを見せたと思う」
「チェコ(セルジオ・ペレスの愛称)はあまりハードな防御ができなかった。彼らふたりの間のスピードの差のせいだ。その後は残りのレースをこなすことが重要になった」
「グランプリとスプリントの両方で無敗のまま夏休みを迎えられるなんて驚きだ。今のこのポジションにいることは、誰もが想像していた以上のことだと思う」
ホーナーは、ミディアムタイヤでのふたりのドライバーのパフォーマンス差について説明するのに言葉を詰まらせたが、チームはデータを“精査する”だろうと語った。
「第1スティントはかなりよかった。チェコは、ミディアムタイヤではマックスのように調子が出なかったのは間違いないと思う。そして最後のソフトタイヤでは、タイヤマネジメントが重要だった。我々は少々心配していた。というのも、タイヤが摩耗し始めているのが見えたからだ。あとはレースを締めくくるだけだった」
「チェコはファーストラップで素晴らしい仕事をし、アウト側から果敢に攻めてシャルル(・ルクレール/フェラーリ)をオーバーテイクした。第1スティントでは力強いペースがあった。だが、彼がミディアムタイヤでは幾分苦戦していた理由を解明する必要がある」
ホーナーは、ペレスがペースを落とした一因は、フェルスタッペンの最高の走りとレース運びによるものだと示唆した。
「全体的にずば抜けていたと思う。今、我々がマックスについて目撃したことは、一世代に一回見るか見ないかのことだと思う」
「偉大なドライバーがみなそうであるように、彼にもさらなる能力がある。我々が彼について目の当たりにしたのは、タイヤを読み、レースを読み、そこからすべてを引き出す彼の能力だ。素晴らしいものだ。今、彼は絶好調だと思う」
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