F1第17戦木曜会見:アルファタウリの2024年ラインアップは未だ決まらず。角田自身も「まだ確定していない」
鈴鹿での木曜会見では、まずは角田裕毅(アルファタウリ)に質問が集中した。F1では唯一の日本人ドライバー、そして来季の去就にも注目が集まっているからだった。
Q:来季もアルファタウリに残留することが前提と言われながら、なかなか契約締結のニュースが流れません。現状を教えてくれますか。そして残留した場合のチームメイトは誰になるのでしょう?
角田:話し合いはしているけど、(来季どうなるかは)まだ確定していない。チームメイトについては、正直言ってわからない。ダニエル(・リカルド)の方が、間違いなく経験がある。いっしょに組んだ2戦では、多くのフィードバックや比較を示してくれた。ダニエルは間違いなくクルマの挙動について、より詳細に語ることができるドライバーだよ。だからエンジニアには、とても助けになると思う。マシン競争力を高めたいのなら、ダニエルがいいかもしれない。
一方でリアム(・ローソン)は最初の3レースで、すぐにいいパフォーマンスを見せた。そして今も、進歩し続けていると思う。だからパフォーマンス面の比較では、……どうだろうね。ダニエルのアルファタウリでの復帰は、ベストのタイミングではなかった。対照的にリアムが参戦したモンツァとシンガポールで、マシンはかなりよかった。もちろん彼自身も、素晴らしい走りをしていた。アルファタウリがレッドブルのジュニアチームであることを思えば、リアムだろうね。でもより多くの結果を求めるのであれば、ダニエルの方が簡単だ。経験が豊富だし、結果を引き出せすのが巧い。う〜ん、難しいね。断言するのが怖いよ
アレクサンダー・アルボン:まるで(ヘルムート・)マルコみたい!
角田:もうこの辺で、やめておくよ。そうだね、リアムとダニエル両方かな。シートが3つあればいいんだ!
アルボンが角田によるふたりの比較分析を茶化していたが、確かにいかにもヘルムート・マルコが言いそうな内容だった。角田とリカルド、そしてローソン。この3人のなかからふたりを選ぶのはマルコならずともかなり難しい作業だろう。
角田より一足先に、オスカー・ピアストリはマクラーレンとの2026年までの契約延長を決めた。
Q:オスカー、契約延長の感想を聞かせてください。
ピアストリ:もちろん、とてもうれしいよ。来年はすでに決まっていたけど、それが26年末まで延長されて、最高の気分だ。パパイヤ(マクラーレンの愛称)でこれから長い間、自分の将来が保証されたようなものだからね
Q:今は2年契約が流行っているようですね。あなたも、メルセデスの両ドライバーも。
ピアストリ:どうしてかな。でも安心感があるのはいいことだよね。僕の観点からも、チームの観点からも、意味のある契約延長だったと思っている。長く一緒にいること、継続することのメリットは計り知れないし、僕たち全員の自信が深まるしね
実はピアストリは、今回が初来日だという。
Q:初めての日本の印象は?
ピアストリ:とにかくクールだよ。東京は本当に気に入った。昨日の晩鈴鹿に着いたんだけど、当然だけど東京とは明らかに違うね。でもここでの時間も、とても楽しんでいるよ
Q:学生時代に日本語を学んだと、どこかで読みました。日本の友人たちに、日本語でメッセージをいただけますか?
ピアストリ:もうずいぶん昔のことだからねえ。確かに学校で日本語を3、4年間習ったけど、それももう10年くらい前の話だ。だからあまり覚えてない。「ありがとうございます」(と、滑らかな日本語で)くらいの、とても簡単な言葉しか言えない。他の表現も知っているけど、「アリガトウ」ほどじゃない
Q:では鈴鹿への期待感を教えてください。
ピアストリ:このサーキットのことはいっぱい聞いてきて、実際に走れることにすごく興奮している。オーストラリアで育った僕にとっては、(時差の関係で)観戦しやすいレースのひとつだった。ビデオゲームやシミュレーターでもたくさん走ったけど、いつも楽しいサーキットだった。本当に楽しみだよ
Q:あなたのマネジャーであるマーク・ウエーバーは、ここで何度か表彰台に立っています。どんなアドバイスをくれましたか?
ピアストリ:セクター1に向けて首の準備をすること。それが最初のアドバイスだった。そして高速コーナーでは、風が非常に大きな役割を果たす。レースは長く、タイヤに大きなエネルギーを使うコーナーがたくさんある。いろいろな要素があることを教えてくれた。でもおそらく、首の問題が一番大きいだろうね
多くのF1ドライバーを魅了してきた鈴鹿サーキット。そのリストにピアストリが加わることは、間違いなさそうだ。
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