フェラーリ育成ドライバーのベアマンがF1初テスト。FP1出場に備え、SF21で走行
スクーデリア・フェラーリは、10月11日、フィオラノで育成ドライバーのオリバー・ベアマンにF1テストの機会を与えたと発表した。ベアマンがF1カーで走行したのはこれが初めてだった。
フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーで、今年FIA F2に参戦するベアマンは、ハースからF1第20戦メキシコGPと第23戦(最終戦)アブダビGPの金曜プラクティス1に出場することが決まっており、今回のテストの主な目的は、ベアマンにとって初のF1公式セッション参加への準備だった。
将来のF1参戦を目指すドライバーにF1カーで走行する機会を与えるため、レギュレーションにおいて、各チームはシーズンに2回(各マシン1回ずつ)、フリープラクティスで若手ドライバーを乗せなければならないと定められている。
ベアマンは、フィオラノで2021年型フェラーリSF21で400km以上を走り、プラクティス出場の条件として必要な300km走行という目標をクリアした。また、予選および決勝ランのシミュレーションも行い、エンジニアに正確なフィードバックを提供したという。
「昨夜はなかなか寝付けなかった。今日という日を忘れることはできないだろう。両親も見守っていてくれて、僕がフェラーリに乗ってガレージから出て行った時、母はとても興奮していたと聞いた」
「最初の数周、エンジニアが段階的な指導をしてくれた。自信を持って走れるようになると、本当に楽しくなってきた。シミュレーターでF1マシンを走らせたことがあったので、膨大なパワーを感じる準備はできていた。僕が本当に驚いたのは、グリップレベルだ。シミュレーターではそれを感じ取るのは比較的難しい。今年レースをしているF2マシンでのグリップと比較するとクレージーだったよ。もうひとつ驚かされたのは、F1マシンのダウンフォースだ。信じられないほどのレベルだった」
「すぐにこのグループの一員だと感じさせてくれたスクーデリア、この忘れられない日を実現してくれたフェラーリの全員に感謝したい」
ベアマンは2023年、FIA F2にプレマ・レーシングから初参戦、アブダビでのシーズン最終ラウンドを前にした現段階で、ランキング6位につけている。
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