FIA、F1予選での他車妨害に関し新ルールを導入。ピットレーンでの不必要な停止は禁止に
FIAは、2023年F1サンパウロGP(ブラジルGP)に向けて、予選中、ピット出口で停止し、他車の走行を妨げる行為を禁止することを発表した。
前戦メキシコシティGP(メキシコGP)の予選では、ピット出口で停止して後続の走行を妨げたとして、ジョージ・ラッセル、マックス・フェルスタッペン、フェルナンド・アロンソが調査を受けたが、処罰なしという裁定が下された。
予選中、ドライバーたちがフライングラップに有利なポジションで入ろうとするなかで、危険なトラフィックが起こることから、FIAはセーフティカーライン2本の間の基準ラップタイムを設け、ドライバーが不必要に低速で走ることを禁じている。その影響で、最近、ピットレーン出口で停止し、タイミングを図るドライバーが出てきた。
メキシコでは、スチュワードは、ドライバーが直面している状況を考慮し、ペナルティを科さなかったが、その際、ピット出口での行動に関して何らかの解決策を見つける必要があると述べていた。
サンパウロGPを前に発行されたレースディレクターズ・イベントノートには、「シュートアウトと予選」の項目に、次のように記されている。
「F1競技レギュレーション第33.4条によれば、ドライバーは不必要に低速で走ることは許可されていない。これにはピットレーンのファストレーンでマシンを停止することも含まれる」
「シュートアウトと予選において、ドライバーはピット出口のライトとSC2ラインの間でギャップを作ることはできる。そうすることを希望するドライバーは、ピット出口の道の右側から他のドライバーたちが追い越すことができるよう、できる限り左に寄る必要がある」
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