ハミルトン、スペインGPの「エンジンをセーブしよう」無線は”諦めた”わけじゃない?

 

 F1スペインGPの決勝レース1周目に、メルセデスのルイス・ハミルトンはハースのケビン・マグヌッセンと接触し、大きくポジションを落とした。その際ハミルトンはチームに無線を送り「エンジンをセーブした方がいいのでは?」と提案したが、これは諦めたわけではなかったという。
 メルセデス勢はスペインGPで復活の兆しを見せ、ハミルトンも予選で6番グリッドを獲得。レッドブルのセルジオ・ペレスの真後ろにつけた。そして決勝でも好結果が期待されたが、スタート直後に接触。これでポジションを19番手まで落としてしまうことになった。
 ハミルトンはその際、「エンジンをセーブした方がいい」と、リタイアを希望しているように思われる無線を送った。しかしチームは「8位以上を狙える」とハミルトンを説得。走行を続けさせた。
 結局ハミルトンはレース中印象的なペースで走り、4番手まで浮上。しかし最終的にはオーバーヒートの兆候がありペースを落とさざるを得ず、フェラーリのカルロス・サインツJr.に抜き返されて5位フィニッシュとなった。
 リタイアを示唆するコメントについて尋ねられたハミルトンは、「諦めたわけじゃない。文字通り30秒遅れたからだ」と語った。
「エンジンを使って、最後尾もしくは15番手から抜け出しても、ある時点でペナルティを受けなければならないかもしれない」
 そう語るハミルトン。サウジアラビアGPでは予選でQ1敗退を喫したため、トップ10に戻るのがいかに難しいかを、身をもって感じていたという。
「信頼性の問題が起きるかどうかは分からない」
 そうハミルトンは言う。
「今日は終盤、実際に問題が起きた。僕はエンジンを労った方が良いと思っていたんだ。だから今日は、別の日に戦うために走っていたようなものだ」
「でも、僕らがそう(リタイア)しなかったことを嬉しく思っている。決して止まらず、絶対に諦めないと示した。それが、今日僕がやったことだ」
 5位でフィニッシュしたことについては、今季マシンW13が大きく前進を遂げたという面で、大きな自信をハミルトンに与えたようだ。
「去年の最後のレース以来、僕らは全体的に難しい状況にあった」
 そうハミルトンは語った。
「そして、僕らはマシンに難しい面を抱えた。特定の問題もあったし、セーフティカーの件もあった。それらすべての状況を跳ね返すのは、実際にはそれほど幸運なことじゃなかった」
「でも僕らはただ走り続ける。プッシュし続けて、決して諦めない。今日のレースはポジティブな形でスタートしたのに、すぐに問題を抱えた。でも、上位に戻ってくることができた。それは、僕が昔にやったレースみたいに感じた」
「だから、僕にとっては素晴らしい気分なんだ」
 またハミルトンはスペインGPの決勝翌日に、次のようにツイートを投稿し、チームと自身を鼓舞した。
「昨日は、僕がこのスポーツをどれほど好きなのかということを思い出させてくれた。最低な感情から最高の感情まで、とてもスリルに満ちていた。チームとしての僕らの努力が、報われはじめている。共に前に進んでいる。今週末(モナコGP)が待ちきれないよ!」
 
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