ペレス、ポール獲得のチャンス逃し落胆。トラブルでコースイン遅れ「スリップが使えなかった」
F1第8戦アゼルバイジャンGPの予選は、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジション獲得。レッドブルは、セルジオ・ペレスが0.282秒差の2番手となった。
ただペレスは、予選Q3最後のアタックでマシンにトラブルが起きなければ、十分にポールポジションを狙えたと考えている。
バクー市街地コースは、約2.2kmものロングストレートを備える特性上、スリップストリームの効果は非常に大きい。実際、予選では露骨に引っ張り合いをするチームこそ見られなかったものの、他車と近い位置で走ろうとスローダウンするドライバーもいた。
ペレスは、給油時になかなかエンジンを始動できないトラブルがあったようで、Q3最後のアタックに向けてピットを出るのが遅れてしまった。一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは予定通りガレージを出たため、2台は離れた位置でアタックをすることになったのだ。
「理想的な予選じゃなかったよ。最後にエンジンに問題があったんだ。スイッチを入れることができなかったんだ」と、ペレスは語った。
「そして、それは僕たちが(タイムを)失ったことを意味する。僕は基本的にひとりだったんだ。ここは(スリップストリームが)とてもパワフルなんだ」
「ポールポジションに十分かどうかは分からないけど、コンマ数秒を失ったのは確かだ。でも、シャルルはとても良いラップをしたと思う」
ペレスは予選後の記者会見で、トラブルについて次のように説明した。
「みんなと話をしなくちゃいけないけど、クルマのスイッチが入らなかったんだ。コミュニケーションにミスがあったんだと思う」
「でも、あまりにも多くの時間をロスしてしまったし、ラップを重ねるのが大変だったから慌ててしまったんだ」
フェルスタッペンも予選中、無線でペレスの問題について質問していた。ただ予選前のプランでは、チームメイトからスリップストリームを得る予定はなかったという。
「いや、僕らには与えられたプランがある。ある週末はチェコ(ペレス)が先にボックスの外に出て、その次は僕が先に出るというのがあるんだ」
「それで何があったのか聞いたら、解決しなければならないちょっとした問題があったと言っていた。だからチェコがボックスから出てくるのに少し時間がかかったんだ」
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