バニャイヤ、レコード更新し2戦連続のポールポジション! 中上貴晶12番手|MotoGPオランダ予選
MotoGP2022年シーズンのサマーブレイク前最後のレースとなる第11戦オランダGP。その予選が6月25日に行なわれ、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤがポールポジションを獲得した。
舞台となるTTサーキット・アッセンは、天候が変わりやすいことが多い。2日目は午前中は晴れだったものの、徐々に暗い雲が厚くなりつつある状況で、予選時刻を迎えた。予選開始時のコンディションは気温22℃、路面温度は28℃だ。
FP3までの総合タイム順による組分けの結果、ジョアン・ミル(スズキ)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)は予選Q1からのスタートとなった。
セッション開始直後、バスティアニーニはピットレーンを出た直後にマシンがスローダウン。再始動ができず、コース脇にマシンを止めると、走ってピットへと戻った。
ただ、マシンの準備のためにバスティアニーニはピットで足止めを食らってしまう。一方コース上ではKTM勢のミゲル・オリベイラとブラッド・ビンダーがワンツー体制を築いた。
バスティアニーニが再出走できたのは、セッション開始から約6分後だった。
なお一部で雨が降り始めたという情報も流れ、コンディションが崩れることを警戒してか、一度ピットに入っていたライダーたちは普段よりも早めに後半のアタックへ向った。
残り5分、ミルがターン5で転倒。低速だったためダメージも少なくマシンを起こして再始動できたが、アタックの時間を減らしてしまった。
ビンダーは残り2分を切った頃に1分32秒485をマークしてトップタイムを更新した。終盤のアタックではルカ・マリーニ(VR46)が3番手に迫ったが、結局KTMのビンダーとオリベイラが予選Q2進出となった。
一時は降雨も心配されたが、その後悪化することはなく予選Q2もコンディションはドライのままで開始された。
Q2では1回目のアタックからホルヘ・マルティン(プラマック)が1分31秒708をマーク。これは従来のコースレコード(1分31秒814/マーベリック・ビニャーレス、2021年)を超えるものだ。またファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も1分31秒台で2番手に続くなど、序盤からハイペースの予選となった。
また予選Q2に進んだ唯一のホンダ勢となる中上貴晶(LCRホンダ)は、12番手でQ2を折り返した。
後半のアタックではドゥカティファクトリーチームのふたりが先行。バニャイヤは渾身のアタックで1分31秒504を記録して、暫定トップに躍り出た。
前半でいち早くアタックを決めていたマルティンだったが、残り3分となった頃、ターン5で転倒してしまった。
暫定トップのバニャイヤに迫るタイムを記録しつつあったのが、クアルタラロ。ただ0.1秒ほど及ばず、2番手に留まった。連続アタックに向っていたが、ターン5で転倒しそうになってアタックを中断し、タイムを更新するチャンスはなくなってしまった。
バニャイヤはトップタイムを刻んだ後は一度ピットイン。最後に再びコースへと戻り、ポールポジション獲得を確かめて客席に手を振った。2番手はクアルタラロ、3番手はマルティンだった。
中上貴晶は後半のアタックでタイムを思うように縮められず、12番手のまま。決勝は4列目スタートとなった。
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