ルクレール、SC出動後、首位を失う「ピットインさせるのは間違った選択だと思った」とフェラーリ/F1第10戦
2022年F1イギリスGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは4位でフィニッシュした。赤旗後の1周目にセルジオ・ペレス(レッドブル)との接触でフロントウイングが破損し、万全でない状態で走り続けた。レース中盤までチームメイトのカルロス・サインツのすぐ後ろを走ったルクレールは、自分の方がペースがいいとして、自分を前に出すようチームに求め続け、チームはサインツにペースを上げるよう指示して様子を見た後に、サインツが十分なタイムを出せなかったとして、順位の入れ替えを命じた。
31周目にポジションを入れ替えた後、34周目にルクレールはトップに立つ。しかしその数周後にセーフティカーが出動した際、チームはルクレールをステイアウトさせ、サインツはソフトタイヤに交換させた。ハードタイヤで10周以上を走っていたルクレールは、リスタートで不利になり、サインツに抜かれた後、新品ソフトを履いたペレスやルイス・ハミルトン(メルセデス)と2位をめぐって激しく戦うが、結局は2台に抜かれ、4位に終わった。
チーム代表マッティア・ビノットは、終盤のセーフティカー出動時の戦略について、次のように語った。
「あの時シャルルをピットに入れていれば、彼はハミルトンの後ろになると思った。あの段階で、ハミルトンは新しいハードタイヤを履いていたからステイアウトするものと思われ、そうなると、(ルクレールをピットインさせるのは)正しい戦略とは思えなかった。それで彼をステイアウトさせたのだ。だが残念ながら彼はリスタートの際に、タイヤの面で不利な状況になってしまった」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=4位
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
望んでいた位置でフィニッシュすることができず、フラストレーションがたまるレースだった。ポジションを維持するために、ソフトタイヤを履いた他車と戦い、限界ぎりぎりの走りをしなければならない瞬間が何度かあり、レース終盤には楽な状況ではなかった。チームのためにもっとたくさんのポイントを持ち帰ることができず残念だ。でも時にはこういうこともある。
僕自身はとてもがっかりしているけれど、だからといって、カルロスの素晴らしいF1初優勝に水を差すようなことがあってはならない。彼にとって忘れられない瞬間になるだろう。ドライバーなら誰もが持っている夢がかなったんだ。彼にはこの瞬間を思う存分楽しんでほしい。
(セーフティカー出動時の戦略について語り)セーフティカーが出た後はうまくいかなくなってしまった。それまではとてもペースがよかった。序盤に(ペレスと当たった時には)これで終わったと思った。フロントウイングのパーツが飛んでいくのが見えて、「これはまずいぞ」と思ったんだ。でもその後、正しいバランスを見つけ出して、ツールやドライビングを少し調整して、勝利に向けて良い状況に思えた。その時、セーフティカーが出た。
僕たちは、前を走っているマシンはステイアウトさせ、後ろのマシンはピットインさせることに決めた。つまり前者が僕で、後者がカルロスだ。でもそれは僕にとってはうまくいかなかった。本当にがっかりしている。
最終結果は良いものでなかったから、とても悔しい。後ろのマシンを抑えきるためにベストを尽くしたが、新品ソフトとユーズドハードでは差が大きすぎた。バトルは楽しかったけれど、それでもレース後半は、ずっとぎりぎりまで攻めなければならず、ものすごく大変だった。これ以上のことをするのが可能だったとは思わない。チームと一緒に分析し、他に何かうまくやれたことがあったのかどうかを調べてみる。
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