ニューガーデン、終盤の逆転で5勝目マーク。佐藤琢磨は今季最高5位|インディカー第15戦ゲートウェイ

 

 インディカー・シリーズ第15戦ゲートウェイが、ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで開催。終盤のリスタートでトップに立ったジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)が今季5勝目をマークした。
 天候悪化の懸念により、本来のスケジュールから30分繰り上げでスタートが切られた今回のレース。まずはポールポジションのウィル・パワー(ペンスキー)がレースをリードした。
 パワーは終始レースを上位で進め、145周目に発生したジャック・ハーベイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がクラッシュによる、最初のイエローコーション後のリスタート、158周目の時点で首位をキープしていた。
 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシングwithリック・ウェア・レーシング)は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)をオーバーテイクするなど競争力を発揮。一時トップに立つシーンもあったが、コーションが出た際に無線でのやり取りがうまくいかず、ピットインが遅れて8番手でリスタートを迎えた。
 リスタート直後には、パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)がパワーを交わしてトップを奪取するが、コーション中にタイヤを交換したニューガーデンがハイペースでポジションアップ。165周目にはオワードも交わして首位に躍り出ると、10周で後続との差を10秒まで開いた。
 しかしニューガーデンは最後のピット作業を終えたタイミングで、同じタイヤ戦略で2番手までポジションを上げていたチームメイトのスコット・マクログリンにアンダーカットを許してしまう。これでトップにマクログリン、ニューガーデン、オワード、パワー、デイビッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング)、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)、佐藤のオーダーとなった。
 260周のレースも残り50周を切り、いよいよラストスパート……という段階で懸念されていた雨が降り始めてしまう。結果として2周のコーションの後、217周目にレッドフラッグが出されてレース中断となった。
 2時間を超える中断の間に日も沈んでナイトレースとなったゲートウェイ。コーションランでレースが再開となるが、燃料が厳しいマシンがピットに入る中、残り36周でグリーンフラッグが振られた。
 ここで、ニューガーデンは絶好のチャンスをモノにする。ターン3でマクログリンを交わして首位を取り戻したのだ。その後方で勢いが良かったのは5番手のマルーカス、6番手佐藤のデイル・コイン勢。230周目にパワーを2台が交わすと、マルーカスと佐藤はオワードにも攻撃を仕掛けていった。
 マルーカスは244周目にオワードをターン3でイン側からオーバーテイクすると、優勝を狙わんとさらに前へ。残り10周はトップ3が僅差のままレースが進んでいったが、マルーカスはファイナルラップのターン1でマクログリンをアウト側からオーバーテイク。2番手に浮上した。
 ニューガーデンは、リスタートのチャンスを活かして0.4708差のトップチェッカー。マルーカスは初表彰台となる2位を獲得した。3位はマクログリンだ。
 佐藤はオワードに最後までプレッシャーをかけていったが抜ききれず。それでも今季ベストとなる5位でフィニッシュしている。
 
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