角田裕毅「レース週末へのアプローチは前半戦と変わらない」コース改修後のスパで初走行へ/F1第14戦プレビュー
今週末のF1第14戦ベルギーGPに向けて、アルファタウリの角田裕毅は、大規模な改修工事を終えたスパ・フランコルシャンを走ることを楽しみにしており、シーズン後半もレース週末へのアプローチは変わらないと語った。
シーズン前半をコンストラクターズランキング8位で終えたアルファタウリ。角田は、このサマーブレイクでは7割ほどの時間をトレーニングに費やし、完全なリセットはしなかったという。
「トレーニングに多くの時間を費やしていましたが、それでも休暇中は本当に楽しい時間を過ごしました。最初の週に、オーストリアのトレーニング施設に行き、スポーツ心理学者と話をし、フィジオとエクササイズをしました。真ん中の週は、出かけてただ楽しむようにしました。そして最後の週はファエンツァに戻ってまたトレーニングを行い、ウェイクボードやその他の楽しいアクティビティもやりました」
「おそらく70%くらいの時間をトレーニングに費やしました。僕は自分にとって何が効果的か分かっているので、休暇中に完全にリセットしたくないのです。電話も持たず、レースのことも考えずに、素晴らしいリラックスの時間を持てました。素晴らしかったです」
一方チームメイトのピエール・ガスリーは前半戦を終え、サマーブレイクの間に十分な休みを取ることができたという。
「休みを楽しんだよ。初めてギリシャに行って、友人たちと1週間過ごした。その後はフランスで、両親、兄弟たち全員、甥、姪と一緒に家族の時間を過ごしたよ。その後数日間スペインへ行った。特別なことは何もしていないけれど、トレーニングをしながらも家族とくつろぐことができた。なにより、シーズンの後半前に十分な休息が取れたよ」
「その後は仕事に戻り、シミュレーター作業から始めている。月曜日からみんな懸命に仕事をしていて、僕は間違いなくこの3週間よりも、はるかに頻繁に電話を使っている」
シーズン後半戦の最初の舞台となるのは、ベルギーのスパ・フランコルシャン。冬の間に大規模な改修工事や路面の再舗装が行われており、すでにWEC世界耐久選手権などレースが開催されたが、F1マシンが走るのはこれが初めてとなる。
ガスリーは後半戦に向け、拮抗する中団勢のなかで、マシンのパフォーマンスを引き出すために懸命に取り組んでいくと語った。
「スパはお気に入りのコースのひとつだ。3週間で3戦が開催される時期に入ることになる。休暇の後にマシンに戻ってまたレースをすることを考えると、もちろん胸躍る気分になるよ。休暇の前の数戦は、ポイントは獲れないし物事は思うように進まないしで、僕たちにとってかなり困難なものだった。チームとして望んでいたことではなかった」
「フランス以降、マシンにアップデートを投入しているが、今ではもう少し理解できるようになっている。でも今も難しい状態だし、中団のチームはどこも力が拮抗している。僕たちは諦めていないし、できるだけ早くマシンのパフォーマンスをさらに引き出すために、これからも懸命に取り組んで全力を尽くしていく。毎週末にポイントを争えるようにね」
「昨年のスパは雨で散々だった。今年はコースと、特にオー・ルージュからラディオンに施した変更を初めて見ることになる。あそこでアントワーヌ(・ユベール)に起きたことを受けて、詳細な調査を行い、その結果何カ所かのランオフエリアとグラベルトラップにさらに変更を加えることになったんだ」
また角田は、改修後のスパを楽しみにしているが、レース週末へのアプローチはこれまでと変わらないとコメントした。
「シミュレーターで初めて経験しただけなので、スパの変化を経験するのは面白いことになるでしょう。でもコーナーのレイアウトはそれほど変わっていないように思います。主にラディオンの頂上のランオフエリアと、他の何カ所かのランオフが今はグラベルになっています」
「もちろんあのコースは大好きですし、特に中速と高速コーナーが気に入っています。シーズンのなかでも間違いなく最高のコースのひとつで、僕のトップ5に入っています」
「僕のレース週末へのアプローチのやり方は、シーズン前半と変わりません。でも期待の点では、心をリセットしてゼロに戻すようにします。シーズン後半に向けて高いモチベーションがありますし、自分がより強くなりリフレッシュしたと感じています」
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