「フェルスタッペンは15番手からでも楽々勝てる」ラッセル、ライバルの速さに白旗

 

 F1第14戦ベルギーGP予選で圧倒的な予選最速タイムを刻んだレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ライバルであるメルセデスのジョージ・ラッセルは、この速さならばペナルティで後方スタートとなろうとも、フェルスタッペンは楽に優勝できるだろうと考えている。
 フェルスタッペンはベルギーGP初日から速さを発揮してきたが、予選ではライバルを圧倒する速さを発揮。2番手タイムのカルロス・サインツJr.(フェラーリ)に0.6秒以上の差をつけるなど、驚異的なパフォーマンスだった。
 ただそのフェルスタッペンは、規定数を越えるパワーユニット交換によってグリッド降格のペナルティを受ける。そのため決勝レースは、15番グリッドからのスタートとなる予定だ。
 これまでのレースデータからは、こうした後方スタートになるとDRSオンとなるまでの最初の2周で、10秒ほどのタイムを失う傾向にある。しかしフェルスタッペンがクリーンなスタートを切ることができれば、フロントロウのサインツJr.やフェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスとの差を縮めることは可能かもしれない。
 そしてライバルは更にフェルスタッペンの速さを驚異と見ている。予選で8番手タイムとなり、フェルスタッペンに約2秒差をつけられたラッセルは、フェルスタッペンが15番手スタートであろうと”楽に”勝てるだろうと考えている。
「マックスはトップに食い込んできて、かなり楽にレースを勝てると思うよ」
 ラッセルはそう語る。
「レッドブルとマックスは僕らの何歩も先を進んでいる。シャルルについては、正直に言って分からない」
 そしてベルギーGPにはフェルスタッペンの母国オランダから、多数のファンが詰めかけている。そうしたファンの前で勝利できる可能性について尋ねられたフェルスタッペンだったが、彼は「今回のようなクルマがあるなら、表彰台に上れなかったら残念なことだと思う」と答え、自信をのぞかせた。
 ラッセルはその一方、自身が決勝レースでフェルスタッペンほどにポジションを上げていくことは難しいだろうという見通しを持っており、5位以降でレースを終えることになりそうだと語った。
「僕らとしては、フェルナンド(アロンソ/アルピーヌ、3番グリッド)よりも前には出られるはずだと思う。でもおそらく先頭集団4人の後ろ、そしてその他の中団よりは前の“無人地帯”で終えることになりそうだ」
「(本来は)2秒差をつけられるクルマじゃないことは分かっている。今日は明らかに上手くいかなかったんだ。1回の予選結果ではあるけど、前回ポールポジションを獲得しているから、ちょっと厳しいけどね」
 
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