ラッセル、表彰台まであと一歩。想定以上のパフォーマンスも「複雑な心境……弱点がはっきり出ていた」

 

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1ベルギーGPで4位を獲得。想定していた以上のパフォーマンスを発揮できたものの、表彰台が目の前だっただけに複雑な心境だと語った。
 5番グリッドからレースをスタートしたラッセルは、1周目のターン5(レ・コンブ)で発生したチームメイトのルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の接触に巻き込まれずに、オープニングラップを3番手で終えた。
 後方から矢のように飛んできたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には早々に交わされたものの、レース中盤にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)をオーバーテイクする場面もあった。終盤はカルロス・サインツJr.(フェラーリ)に接近。2秒ほどの差まで詰め寄ったものの、オーバーテイクを仕掛けるには至らず、4位でレースを終えた。
「表彰台を目前にしていたから、複雑な心境だ」
 レース後、ラッセルはそう語った。
「最近、F1ではタイヤのことばかりが話題になっている。小さなロックアップがあってワイドになってしまった。それでタイヤが終わってしまってゲームオーバーだ。だから複雑な心境だ」
「今日は予想以上に良かったと思う。サインツJr.から2秒差でフィニッシュすることは予想していなかったと思う。ルクレールには勝てると思っていたけど、フェルスタッペンに勝てるとは思っていなかったんだ」
 レース前、ラッセルはフェルスタッペンが後方のグリッドからでもレースに勝てるとコメントしていた。フェルスタッペンはまさにラッセルの”予言”通りレースに勝ってみせたのだが、その速さはラッセルの予想をさらに上回っていた。
 わずか8周目にフェルスタッペンに抜かれたラッセルは、「マックスはおそらく僕らが思っていたよりもずっと前にいた」と語った。
「そして、おそらく僕らは思っていたよりもフェラーリに近づいていた。だから、ある意味ではプラスに、ある意味ではマイナスになるんだ」
 スタート直後を振り返ったラッセルは、今回のレースでメルセデスの弱点がはっきりと現れていたと話した。
「スタート直後のターン5への進入はいつもカオスなんだ。フェルナンドとルイスのことはよく見えなかったけど、ルイスは本当に残念だったね。特に空気抵抗の大きい僕らにとってはとても難しく、僕はちょっとしたカモだった」
「昨日の予選は間違いなくうまくいかなかった。そして、おそらくタイヤだけで約1秒のパフォーマンスを逃した。今日は明らかにもっと強力なショーを見せられた。でも、このサーキットでは僕らのクルマの弱点がいくつか露呈していると思うんだ。来週以降、事態が改善されることを期待している。でも正直なところ、今はすべてが混乱しているし、どちらにしても保証はないんだ」
 夏休み明けからいきなり3連戦が組まれるという慌ただしいスケジュールのF1。次週以降の展望について、ラッセルは次のように語った。
「もっと良くなるかどうか、調べる必要があるね。昨夜は、おそらくかつて考えていたほど、ここでの競争力がない理由を理解するために、興味深いことを学んだ。まだそんなに先のことは見ていないんだ。これが僕らの最悪のレースになると思いたいね」
 
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