レース前に電気系統のトラブルに見舞われたガスリー。スタートできない可能性もあったと明かす/F1第14戦

 

 アルファタウリのピエール・ガスリーは、チームがスタート前に彼のマシンを始動させようとした際に突然電気系統のトラブルが起き、F1第14戦ベルギーGPの決勝レースが始まる前にリタイアするところだったと述べている。

 ガスリーは8番グリッドからレースをスタートするはずだったが、フォーメーションラップが始まっても彼の姿はなかった。アルファタウリのガレージでは、クルーが必死に彼のAT03を始動させようとドラマが繰り広げられていたのだ。

 レースが終わり、ガスリーは有効だった2ストップ戦略と9位でフィニッシュした走行に満足だったが、レース前の混乱には「怒っていた」ことを認めた。

「僕たちが行ったレースにとても満足している」とガスリーは『Sky Sports F1』に語った。

「僕はレース開始の時にものすごく怒っていた。なぜならピットで並んでいたんだからね」

「何が起こったのか正確には知らないけど、電気系統のトラブルがあって、それでマシンのスイッチが入らなかったんだ。僕たちはあの時マシンをガレージまで押していかなければならなかった。彼らはレースに出場できないかもしれないと僕に言った。そしてレース開始90秒前にマシンが生き返ったんだ」

 後方からの追い上げを強いられたガスリーは、初めのピットストップの後で11番手まで順位を上げると、ハードタイヤからミディアムタイヤへ最後のタイヤ交換を行い、トップ10入りを目指して戦った。

「特にこれまでの2、3レースのことがあった後だから、トップ10に戻れたことにも僕は驚いている」とガスリーはコメントした。「このことは本当にうれしいよ」

「今日、戦略の面で僕たちは間違いなく正しい判断をした。アンダーカットや、かなりアグレッシブにレースをすることをね」

「アレックス(アレクサンダー・アルボン)が他のドライバーをブロックしていたので、それがレースの終盤に向けてかなり助けになったと思う。僕たちの前が開けたのでその恩恵を受けた。コース上で周囲に誰もいない時にマシンのペースを活かし、正しい戦略を立てることができた」

ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)
2022年F1第14戦ベルギーGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)

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