シューマッハー、2022年末でフェラーリからのサポート契約が終了か。F1残留のためハース以外の選択肢を探る
フェラーリのドライバー育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身のミック・シューマッハーが、2022年末でフェラーリの傘下から外れる見通しであるとの報道がなされている。現在シューマッハーは、フェラーリのパワーユニットを搭載するハースでF1に参戦し、フェラーリのリザーブドライバーの役割も担っている。
シューマッハーは2019年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入、フェラーリの支援のもとで、F1テストに参加、2020年にはFIA F2選手権でタイトルを獲得し、2021年にハースからF1にデビューした。
2021年のハースは翌年の新世代F1マシンの開発に集中しており、ルーキーのシューマッハーがノーポイントに終わったことはさほど問題視されなかった。しかし、ハースが狙いどおり優れたマシンを作り出した今年、シューマッハーのパフォーマンスは、ベテランのチームメイト、ケビン・マグヌッセンと比べて見劣りし、ハースは、2023年ドライバーとして、他の選択肢を検討し始めた。候補は、今年F1シートを失い、フェラーリのリザーブドライバーを務めているアントニオ・ジョビナッツィや、マクラーレンからの離脱が決まったダニエル・リカルドなどであると考えられている。
シューマッハーがハースに残留せず、フェラーリとの契約も終える場合、移籍先の候補と考えられるのは、ウイリアムズとアルピーヌだ。アルピーヌは現在、オスカー・ピアストリとの契約の有効性についてFIAの契約承認委員会に判断を委ねているが、すでに来季ドライバーとして他のドライバーの起用を検討し始めている。ただ、第一候補はピエール・ガスリーで、すでにガスリー獲得の可能性についてレッドブルに打診中ともいわれる。また、レッドブルは、アルピーヌとの金銭的な条件の下でガスリーを手放した場合、アルファタウリの空きシートの候補者のひとりにシューマッハーを入れるのではないかという説もある。
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