フェラーリ、レッドブルの最高速は懸念材料にあらず? ”聖地”モンツァでは「セットアップを変える」

 

 F1ベルギーGPは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが14番グリッドからスタートし優勝。チームメイトのセルジオ・ペレスも2位となった。
 このレースではレッドブルの両ドライバーが強力なストレートスピードを発揮し、フェルスタッペンは長いストレートでDRSを使用し、マシンを楽にパスすることができた。
 レッドブルはシーズンを通して直線でアドバンテージを持っている。フェラーリのホームであり、スピードの殿堂とも呼ばれるモンツァでは、特にその武器が有効に活用できるため、フェラーリのホームレースを台無しにする準備が整っているのではないかと思われているのだ。
 スパでのレッドブルに対する直線スピードの遅れは、どの程度気になるかと訊かれたチーム代表のマッティア・ビノットは、モンツァでは異なるセットアップアプローチを取ると話した。
「モンツァのことを考えれば、そうではない。ここスパではより軽い(ダウンフォースの少ない)ウイングを使うこともできたが、正しい選択ではなかったと思うから使わなかった」とビノットはレース後に説明している。
「タイヤのデグラデーションと気温の高さを踏まえると、私が最も気にしているのは(レッドブルが)ダウンフォースを低くしても、ダウンフォースが必要な中間セクターで素晴らしいスピードを持っていることだ」
「彼らは低ドラッグ(空気抵抗)と高ダウンフォースを両立し、素晴らしいダウンフォースをマシンに与えていると思うんだ」
「モンツァでは、ドラッグの少ない別のタイプのウイングを使うことになるだろうから、スピードそのものは心配ないだろう」
「でも今後のレースでは、今日見せたレッドブルの全体的なパフォーマンスのほうが気になると思う」
 フェラーリはベルギーGPのFP2で低ドラッグのリヤウイングをテストしていた。しかし結局、2台とも当初の予定よりやや高ダウンフォースのパッケージを選択した。これは第2セクターでのパフォーマンス向上と、レースでのタイヤデグラデーションに対処するためだった。
 またベルギーGPからは、ポーパシングを抑制し、各車の振動を一定の制限内に収まるようにすることを目的に、新しい技術指令が有効となっている。スパでは、オー・ルージュの縦Gでマシンが底づきをしてしまうため、マシンのセットアップに妥協を強いられることになった。
 しかしビノットは、フェラーリがスパでタイヤのデグラデーションに苦しみ、カルロス・サインツJr.が26秒差の3位になるのが精一杯だったのは、新しい技術指令の影響ではないと否定した。
「他のチームへの影響はわからないが、フェラーリに関してはまったく無視できるほどの影響だ」とビノットは技術指令について語った。
「だから、今回の我々のパフォーマンス不足の答えにはならないんだ。空力もパワーユニットも効率的でなければならないタイプのサーキットで、その点では今日のレッドブルはより良いパッケージになっていると思う」
「それに加えて、彼らはタイヤのデグラデーションも優れていた。それは底づきとは関係ない。だから、それが理由ではない。それを改善するためには、別の理由を検討する必要があるんだ」
 
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