F1 Topic:フェラーリF1代表、角田に対する『津波』発言について謝罪「完全に私の間違いだった」

 

 フェラーリF1代表のマッティア・ビノットが、F1第16戦イタリアGP2日目の国際自動車連盟(FIA)の公式会見で、自身が語った「津波」発言を謝罪した。

 ビノットの発言は、前戦オランダGP後の記者会見で発せられたものだった。レース中にマシンにトラブルが生じ、スローダウンしながらコース脇にクルマを止めた角田裕毅(アルファタウリ)のことを、「ツナミ(津波)」と表現したのだった。

2022年F1第15戦オランダGP 角田裕毅(アルファタウリ)がリタイア
2022年F1第15戦オランダGP 角田裕毅(アルファタウリ)がリタイア

 この発言をイタリアのメディアが報じて、その後SNSで広がり、日本では非難が集中していた。

 土曜日に開かれたFIAの記者会見に出席していたビノットに、筆者は次のように尋ねた。

「オランダGPのレース後に、リタイアした角田のことをあなたは『津波』と表現しました。それは、ある意味ジョークのつもりで言ったのでしょうが、日本には津波の被害を受けて苦しんでいる人がいまでも大勢います。その方々に対して、謝罪する気持ちはありますか?」

 ビノットは、筆者に向かってこう語った。

「確かに、私は謝罪しなければならない。心から謝罪したい。その言葉を使用したことは、完全に私の間違いだった。その言葉を使用することで、被害者の方々を傷つけるつもりはまったくなかったが、間違った使い方をしてしまったことは事実であり、謝罪したい。それから、ツノダについても謝罪したい。彼は素晴らしいドライバーで、素晴らしい人間だ。ちょっとした冗談のつもりで言ったのだが、それは悪い冗談だった。本当に申し訳ない。私は日本のみなさんと角田とこれまでも、そしてこれからも良い関係を築きたいと思っている。本当に申し訳ない」

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