アルファタウリF1候補のハータがアルピーヌのプライベートテストに参加か。レッドブルからの要望との説も
レッドブルがアルファタウリの2023年ドライバー候補として検討しているコルトン・ハータが、アルピーヌの下でF1テストを行う予定だと伝えられている。アルピーヌは2023年のエステバン・オコンのチームメイトとしてピエール・ガスリーを望んでおり、ガスリーとの契約を持つレッドブルは、インディカードライバーのハータを起用することが可能であれば、ガスリーをアルファタウリとの契約から解放する見込みだ。
コルトン・ハータは、インディカー/チャンプカーで活躍したブライアン・ハータの息子で、アメリカ出身22歳。インディカーで7回の優勝経験を持つ。今年はアンドレッティ・オートスポートから参戦する一方、マクラーレンとテスト契約を結び、7月にはポルティマオで2021年型MCL35Mでのテストを行った。
レッドブルはハータに強い関心を示しているが、F1のスーパーライセンス取得に必要なライセンスポイントは40点必要なところ、ハータの持ち点は32点だ。レッドブルはFIAが特例を認めることを希望しているものの、多数のチームがそれに反対し、FIAもF1のCEOステファノ・ドメニカリも否定的な見解を示している。
そんななか、アルピーヌが、シンガポールGP前にハンガロリンクで2021年型マシンA521を用いて行うプライベートテストで、ハータを起用することを計画していると、いくつかのメディアが伝えた。アルピーヌは、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリのF1デビューへの準備のためにF1テストの予定を組んでいたが、ピアストリがマクラーレンに移籍することが決まったため、他のドライバーを走らせようとしている。
アルピーヌがプライベートテストでハータをF1マシンに乗せるのは、自分たちのドライバー候補として走らせるというよりも、レッドブルからの要望を受けてのことであるとの説もある。『The Race』は、レッドブルはハータをアルファタウリから金曜プラクティスに出場させることを計画しており、そのためにF1マシンに慣れさせる機会を与え、同時に彼の力を評価することを望んでいるとの見方を示した。
レッドブルがアルファタウリからハータをF1デビューさせることができれば、アルピーヌはガスリーと契約することが可能になる。ただ、アルピーヌはガスリーを獲得できなかった場合のことも考えなければならない。そのため、イタリアGPで鮮烈なF1デビューを果たしたニック・デ・フリースをテストのラインアップに加えるともいわれている。
デ・フリースは、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが虫垂炎と診断されたため、土曜に急きょ代役に抜擢され、予選13番手、決勝9位入賞という素晴らしい結果を出した。ウイリアムズは来季ニコラス・ラティフィの後任としてデ・フリースとの契約を検討している。
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