マルク・マルケス、1周目の2件のクラッシュを説明。「どちらも、”アンラッキー”だった」
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、手術後のMotoGP復帰戦となったアラゴンGPのオープニングラップで、2件のクラッシュに関与して無念のリタイアとなった。
イタリアGP後に受けた右腕の手術の影響で、長く欠場が続いていたマルケス。110日ぶりの復帰となったアラゴンGPでは、レースを完走して身体コンディションがどうなるかを見ることが目標だと語っていた。
13番グリッドからレースをスタートしたマルケスは、絶好のスタートで6番手まで浮上したが、ターン3の立ち上がりでスロットルを開けた際に挙動を乱し、後方からファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がマルケスに追突してしまった。
この接触でクアルタラロは転倒。一方のマルケスは、クラッシュで発生したデブリがリヤのホールショット(車高調整)デバイスにスタックしてしまい、ターン7立ち上がりでスローダウンを余儀なくされた。そしてこれが、中上貴晶(LCRホンダ)との接触を生んでしまった。
クアルタラロは、ヤマハのガレージに戻る際にスクーター事故に巻き込まれるという不運に見舞われたが、幸い胸に軽い傷を負っただけで済んだ。一方の中上は手の指2本に裂傷を負った。
1周目の終わりにピットに戻り、リタイアとなったマルケスは「確かに少しリヤを失い、ガス(スロットル)を閉じてしまったけど、それほど大きな動きではなかった」と振り返った。
「問題はファビオが超、超接近していたことだ」
「というのも、おそらく彼は、過去に何度もあったように、あの切り返しのときに僕をオーバーテイクすることを狙っていたのだろう」
「エネア(バスティアニーニ)とアレイシ(エスパルガロ)がアウト側にいた。良いラインに乗っていたのに、タイヤが冷えている時に何度も起きるように、少し動いてしまったんだ」
「レーシングインシデントだったし、普通のことだけどファビオがとても接近していて、とてもアンラッキーだった。そして接触した衝撃を感じたんだ」
「ターン5への進入で何か変な感じがして、『どうしたんだろう?』という感じだった。その後、スロットルを開けてターン6~7に向けて加速したときは問題ないと感じていたんだ」
「ターン7で中上が抜いていって、ワイドに膨らんだ。その後、僕がインサイドに入って彼の少し前に出たところで、ホールショットデバイスが起動したんだ」
「リヤのホイールショットデバイスが起動した瞬間、リヤホイールがロックしてしまった。あとから注意深く画像をチェックしてみたんだけど、小さなピースがフェアリングから出てくるのが分かったんだ」
「ロックした瞬間、すべてがクレイジーになった。リヤがロックした時に、左コーナーだと全くトルクがなかった」
「あの後、僕はリタイアしたけど、それはタカの件ではなくてファビオの件がリタイアの原因なんだ。でもどちらのアクションも、とてもアンラッキーだったんだ」
マルケスはあくまで1周目はアグレッシブに走らず、シンプルにフィニッシュすることを目指していたという。
「1周目はアグレッシブに攻めず、ただフィニッシュすることだけを考えていたんだ」
「スタートは直感的にうまくいって、そのままアウトに出た。ターン1を抜けたとき、僕は6番手だった。予想外の結果だった」
「そしてその時点で『よし、これからだ』と思っていたんだ。でもターン2の後、すべてが悪い方向に進んでしまったんだ」
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