F1イタリアGPを虫垂炎で欠場したアルボン、シンガポールで復帰へ「体調を整えるため、できる限りの準備をした」
前戦F1イタリアGPを虫垂炎で欠場したウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが、今週末のシンガポールGPで復帰する見通しであることが分かった。
イタリアGPの土曜、腹痛を訴えたアルボンは、虫垂炎と診断され、手術を受けた。土曜以降は、ニック・デ・フリースが急きょ代役を務めた。チームはその後、アルボンは、手術後、一時難しい状態にあったことを明かした。麻酔の合併症により呼吸不全に陥り、ICUで人工呼吸器が使用されたということだが、幸い翌日には一般病棟に移され、グランプリ後の火曜には退院。アルボン自身がその週末には動画を公開して元気な姿を見せ、「簡単ではないだろうが、シンガポールに出場できるよう準備を整えたい」と述べていた。
そしてシンガポールGP前の水曜、アルボンとチームは、彼がこの週末に復帰する予定であることを明らかにした。
チームは「アレックスがシンガポールでマシンに復帰」というリリースを発表し、「アレックス・アルボンは虫垂炎でイタリアGPを欠場し、呼吸不全に陥った後、回復に努めてきた。彼は金曜に再びマシンに乗り込むための準備をしている」と述べた。
アルボンは次のようなコメントを発表した。
「イタリアGPの週末にメッセージや応援の言葉を送ってくれた皆さんに感謝したい。通常とは少し違う形でシンガポールへの準備をしてきた。でも気分はいいよ。カレンダー中、最も身体への負担が大きいレースのひとつであるシンガポールへの準備を整えるために、やれることをすべてやった」
「このチャレンジがどれだけ大きいものかということについて、過小評価するつもりはないけれど、金曜にコースに出て、また走ることを楽しみにしている」
「素晴らしいストリートサーキットであり、僕にとっては母国タイに一番近い場所で行われるレースだから、現地に行って、集まってくれたファンに会えることが本当に楽しみだ」
アルボンの体調がF1走行に十分な状態まで回復していなかった場合に備え、シンガポールでもデ・フリースが待機する予定となっている。
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