難コンディションでルクレールが2戦連続のポール。角田10番手、フェルスタッペンは計測取りやめ8番手【予選レポート/F1第17戦】
2022年F1第17戦シンガポールGPの予選が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は10番手だった。
シンガポールGPの2日目の夕方に行われたFP3は激しい雨に見舞われ、30分だけの走行。しかもウエット路面というコンディションだった。その後天気は好転したものの、現地時間午後9時からの予選Q1は、まだ路面がところどころ濡れており、全車がインターミディエイトタイヤを装着した。周回を重ねるごとにコンディションが改善する状況で、走行タイミングが明暗を分けそうだ。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が1分54秒395で首位に立ち、タイム的にはドライタイヤに履き替えられる。しかしセクター2、3は依然として渇きが悪く、フェルスタッペンも「まだインターだ」と、伝えている。
その後首位はルクレール、ハミルトンと、目まぐるしく変わったが、最終的にQ1最速はフェルスタッペンの1分53秒057。2番手ハミルトン、3番手ルクレール、4番手ペレス、5番手カルロス・サインツ(フェラーリ)。角田は8番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は12番手でQ2に進んだ。Q1落ちはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だった。
午後9時25分からのQ2も、各車インターで出て行った。路面はほぼ乾いているように見えるが、1分52秒343で暫定トップに立ったルクレールは、「ドライタイヤはリスキーだ」と、まだ慎重な姿勢だ。しかしアストンマーティンの2台は、残り4分の時点でソフトタイヤに履き替えた。周冠宇(アルファロメオ)も、遅れて追随。この3台だけが、ソフトでアタックを敢行した。
Q2トップはルクレール、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペン、4番手ペレス、5番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、6番手サインツ。そしてガスリー7番手、角田8番手と、アルファタウリの2台が揃ってQ3に進出した。ガスリーはシンガポールで初めてのQ3進出。角田は初のシンガポールで、今季5回目のQ3進出を果たした。
ラッセルは10番手のケビン・マグヌッセン(ハース)に1000分の6秒及ばず11番手。他のQ2落ちはランス・ストロール(アストンマーティン)、ミック・シューマッハー(ハース)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、周。やはりドライへの切り換えは、まだ早過ぎたようだ。
Q3で最初にコースインしたフェルスタッペンが、ついにソフトを装着した。フェラーリはルクレールにいったんインターを履かせながらも、直前で「赤いタイヤにしろ」と、ソフトに切り替えた。結局10台中インターで出たのは、角田とマグヌッセンだけだった。
1周目のアタックでは、角田が1分55秒170で一時トップに立った。まだ路面コンディションがインター向きなのか、あるいはソフト勢は重い燃料で慎重にタイムを上げて行く戦略なのか。
その後マグヌッセン、角田もピットインし、全10台がソフト装着となった。終了間際のアタック。まずルクレールが1分49秒412でトップ。フェルスタッペンがセクター1、2で最速タイムを大きく更新しながら追うが、セクター3でアタックを止めてしまう。さらにポールを狙えるペースだった最後のアタックも、チームから「ボックス」の指示が。どうやらペースが予想以上に上がったうえに、周回数も1周余分だったようで、燃料切れを恐れたようだ。
これでポールポジションはルクレールに確定。今季9回目、前戦イタリアGPに続く2戦連続のPP獲得だった。2番手ペレス、3番手ハミルトン、4番手サインツ、5番手アロンソ、6番手ランド・ノリス(マクラーレン)、7番手ガスリー、8番手フェルスタッペン、9番手マグヌッセン、10番手角田だった。
アルファタウリの2台揃っての予選トップ10入りは、マイアミ、アゼルバイジャンに続く今季3度目だった。
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