マグヌッセンに対するオレンジディスク旗にハースF1代表も不満「これで3度目。またしても不要な時に旗が出された」
ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1第17戦シンガポールGPの決勝レース中にケビン・マグヌッセンに対してオレンジディスク旗が掲示されたことについて、「またしても不要な時に旗が出された」と不満を示した。
9番グリッドからレースをスタートしたマグヌッセンはスタート時にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と接触し、VF-22のフロントウイングのエンドプレートにダメージを負った。マグヌッセンは当初トップ10のすぐ後ろを走り続けていたが、スチュワードはその損傷がオレンジディスク旗を出すのに十分なものだと考えた。そのためマグヌッセンは、早い段階でピットストップをして、タイヤとフロントウイングを交換せざるを得なかった。
しかしシュタイナーはこの措置に不満を示した。マグヌッセンのレースがFIAによる不要なピットストップ指示で台無しにされたのは今年3回目だったからだ。
「残念なレースだった。我々は夢を見るのではなく、現実的にポイントを獲得できる可能性があったからだ」とシュタイナーは語った。
「ケビンの1周目のインシデントで我々は順位を完全に失った。またしても不要な時にオレンジディスク旗が出されたのだ。これで3度目だ」
「過去の2回についてはFIAに非常に明確に伝えたが、まるで身動きがとれなくなってしまったようなものだ」
先見の明のあるシュタイナーは、もしかするとマグヌッセンの不運な苦境を予測していたのかもしれない。彼は日曜日のレースのわずか数時間前に、オレンジディスク旗に対する不満を漏らしていたのだ。
「我々は何が起きたのか正確に分かっているし、フロントウイングがどのように作られているかも知っている。フロントウイングは、飛んでいくわけがないのだ」とシュタイナーは述べた。
「もし危険だと考えたら、我々自身で呼び戻すだろう。そうするように言われる必要はない。我々には、安全かどうかを判断する資格のある人材がFIAよりもよりはるかにたくさんいると思う」
「このルールをどこでまた彼らが見つけてきたのかは分からない。彼らは特に我々に対して喜んで適用したのだろう」
マグヌッセンは最終的にシンガポールGPを12位で終えた。チームメイトのミック・シューマッハーよりひとつ上の順位だが、シューマッハーのレースはジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触で左リヤタイヤがパンクしたため、残念ながら台無しとなってしまった。
「僕の見解だけど、僕は彼に通り過ぎてほしくないという意志は伝えた。なぜならオーバーテイクを試みるにはコンディションがあまりにもウエットだと感じたからだ」とシューマッハーは語った。
「自分がドライなラインの上にいるのを感じた。彼はドライなラインに戻ろうとしていたが、当然ながら僕のマシンに接触した。そうしてふたりともか、少なくとも僕の方はタイヤがパンクした」
「13位でのフィニッシュは、ある意味ではフィニッシュできてよかったと言えると思う。たくさんのドライバーがフィニッシュできなかったからね」
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