日本GPを訪れた岸田文雄首相「F1がまさに”走る実験室”と言われるに相応しい技術開発の最前線という姿を見せていただいた」

 

 岸田文雄総理大臣が、3年ぶりの開催となったF1日本GPのスタートセレモニーに出席するため、10月9日に鈴鹿サーキットを訪問。その後に行なわれた会見で、F1を初めて訪れた感想などを語った。
 岸田総理は日本の総理大臣として初めて、F1日本GPを公式に訪問。スタート前には表彰台で挨拶を行ない、レッドブルのガレージなども訪れた。また、スタート前のセレモニーに参加し、角田裕毅(アルファタウリ)らを激励。角田からは自身のレーシングスーツが贈られた。なお元F1ドライバーであり、現在は参議院議員である山本左近も、総理に同行していた。
 岸田総理が後に行なった会見の全文を、首相官邸が公開。その中で岸田総理は、F1は「走る実験室と言われるにふさわしい技術開発の最前線」だと感じたと語った。
「3年ぶりとなりましたF1日本グランプリに出席させていただいて、そしてスタートセレモニーに参加し、そして主催者の方々と懇談させていただきました。その中でまず、究極の状態の中で車を操るドライバーの皆さんのテクニックですとか、さらには何よりも圧倒的な会場の迫力、熱気を強く感じました」
 そう岸田総理は語った。
「懇談等を通じまして、こうしたイベントを支える多くの皆さんのそれぞれの御苦労についてお話も聞かせていただきましたし、また現場を視察させていただきまして、こうしたレースを通じて得られたデータを次の技術開発につなげていく、こうしたデータの分析のために取り組んでいる多くの皆さんの姿も拝見させていただきました。貴重な経験をさせていただきました」
「そして懇談の中でも出た話ですが、例えば知事さんとか市長さんからは、こうした世界的なイベントを通じて、観光や地域活性化といったものに大きく貢献してもらうことに対する期待も、随分聞かせていただきました。11日からは水際対策も緩和されます。そして全国の旅行支援等も開始されます」
「様々なイベントを通じて、全国各地で多くの国民の皆さんに、こうしたイベントを楽しんでいただく、日本の活力につなげていただければという期待も感じたところであります」
 これまでは環境対策といえば、自動車は電動化する方向性というのが主流だった。しかし持続可能燃料の可能性が広まったことにより、選択肢が広がっており、F1も2026年からは持続可能燃料を100%使うことになっている。
 岸田総理はこれを受け、F1が”走る実験室”であると感じたようだ。そして今後に活かしていくと語った。
「F1においても2026年から合成燃料を使うなど、技術においても様々な進化が予定されているわけですが、こうした最先端の技術がモータースポーツにおいても活用されているという話も聞かせていただきました。正に走る実験室と言われるにふさわしい技術開発の最前線であるという姿も見させていただいたところです」
「こうした技術革新が、自動車製造業を超えて、まちづくりですとか、サービス産業など、あらゆる分野でどのような変化をもたらしていくことになるのか。これは省庁を超えた政策テーマということですが、今回見させていただき、聞かせていただきました様々な話も参考にさせていただき、来月にも関係閣僚と共に、自動車産業の方々と直接意見交換させていただく場を持たせていただこうと思っています。次のモビリティ政策について考える場にもしたいと思っております」
 
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