マクラーレン、FP1にインディカードライバーを起用。パロウがアメリカ、オワードがアブダビでF1プラクティスデビュー

 

 マクラーレンF1チームは、インディカードライバーのアレックス・パロウとパト・オワードをグランプリウイークエンドの金曜プラクティス1で走らせると発表した。2022年のF1レギュレーションでは、チームはシーズンに最低2回、F1レース出場2戦以内のドライバーを、FP1で走らせなければならない。

 10月14日、マクラーレンはパロウを第19戦アメリカGPでダニエル・リカルドのMCL36に、オワードを最終戦アブダビGPのFP1でランド・ノリスのマシンに乗せると発表した。ふたりにとってはこれがグランプリウイークエンドの公式セッションで走行する初の機会となる。

 パロウとオワードは、9月にスペイン・バルセロナでマクラーレンの2021年型マシンMCL35Mでのテストに参加、先週はオーストリア・レッドブルリンクで再び走行を行っている。FP1でふたりは初めて最新のF1マシンに乗ることになる。

 マクラーレンはパロウと、旧型F1マシンでのテストプログラムに関する契約を結んだことを9月に発表した。7月には“2023年のマクラーレン・レーシングのドライバーラインアップ”に加えると発表したが、パロウが所属するチップ・ガナッシとの間で契約トラブルが発生、結局パロウは2023年にインディカーのチップ・ガナッシ・レーシングに残留することが決まった。

 パロウはFP1出場について、次のようにコメントした。

「F1ウイークエンドデビューを飾ることになりとても興奮している。アメリカで、インディカーレースでの僕を見たことがあるかもしれないファンの前で走行できるのは、素晴らしいことだ。何度か2021年型マクラーレンMCL35Mでのテストを行ってきた。MCL36のペースを経験する日が待ち遠しい。2022年アメリカGPへの準備においてチームに貢献できることを楽しみにしている」

 インディカーに参戦するアロウ・マクラーレンSPのドライバーであるオワードは、2021年にマクラーレンでF1初テストの機会を得た後、アブダビでのF1公式テストにも参加した。

「アブダビのコースを走る日が待ち遠しい」とオワード。
「このチームでの昨年型マシンでのテストはとても楽しかったから、MCL36で走行することは素晴らしい経験になるだろう。この機会を与えてくれるマクラーレンF1に感謝する」

アレックス・パロウとパト・オワード(マクラーレンF1)
アレックス・パロウとパト・オワード(マクラーレンF1)

 チーム代表アンドレアス・ザイドルは、パロウとオワードのFP1起用について次のように語った。

「アレックスはインディカーで成功を収めたドライバーであり、マシンについてのフィードバックを彼から得ることはチームにとって役立つはずだ。同時に我々にとって、ドライバーとして彼を引き続き評価する機会になる」

「アレックスとパトは最近バルセロナとオーストリアで行ったテストで良い仕事をしたので、彼らにMCL36で走る経験を提供することを楽しみにしている。彼らにとっては、F1のグローバルなステージで自分のスキルを披露する素晴らしいチャンスだ。しかしながら、彼らが集中すべきことは、究極のラップタイムを記録することではなく、チームがレースウイークエンドに向けた準備を整える手助けをすることである」

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