日本GPで発生のトラクター事件、ドライバーたちとFIAが議論へ。ラッセル「お互いに協力する必要がある」

 

 F1日本GPで、クラッシュした車両を回収するクレーン車が走行ラインを走っていた件について、ドライバーたちはアメリカGP金曜夜に行なわれるドライバーズブリーフィングでFIAと話し合いを持つようだ。
 日本GPの1周目にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がクラッシュした後、視界が悪い中で他のマシンが走行しているにも関わらず、コース上に回収車両が入った件について、ドライバーたちからはすぐに再発防止策を求める声が挙がった。その多くは、ジュール・ビアンキが亡くなる原因となった2014年の日本GPのクラッシュを引き合いに出していた。
 FIAは回収車両がコースに入ったタイミングと運用方法に関する調査を終え、「手続き上の問題が特定された」として、報告書を近日中に公開すると明かしている。
関連ニュース:

FIA、F1日本GPの”回収作業車事件”の報告書を近日公開へ「手続き上の問題が特定された」

 日本GP以降、彼らはFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムと、互いに、そして個別に話し合っているが、FIAレースディレクターのニールス・ヴィティヒとエドワルド・フレイタスが出席するドライバーズブリーフィングで、より正式な話し合いが持たれることになる。
「僕たちはみんな、その懸念を明確に伝えたと思う」と、シャルル・ルクレールは語った。
「僕たちはあんなことを見たくはない。2014年、僕たちは明らかに同様のクラッシュでジュールを失っている」
「僕たちはFIAに、それを望んでいないということを明確に伝えてきた。彼らは理解してくれたと思う」
 GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事であるジョージ・ラッセルは、回収車両の運用をより安全にするための解決策をFIAは見つけなければならないと指摘した。
 話し合いについて尋ねると、ラッセルは「ドライバーたちは皆、主にこれまでのところ僕たち同士の間で懸念を共有している」とmotorsport.comに答えた。
「僕たちのほとんどはモハメドとも連絡を取り、彼の意見を聞いていると思う」
「そして僕たちは、(金曜の)ドライバーズブリーフィングで、レースディレクターの観点からFIAが何を言うかを聞くつもりだ」
「でも、あれは絶対に正しいことではなかったという点では、全員の意見が一致していると思う。あのようなシナリオになることは決してあってはならない。そして、サーキットにクレーンを設置すれば満足できるのかどうか、ドライバー間で合意する必要があると思う」
「もしそうなら、どんな状況が求められるのか? 直進のみが許されるのか、ウィービングを禁止するのか、ミニセクター単位でスピード制限をするのかなどね」
「そのポイントでサーキットに何かあるという、無線でのコミュニケーションが必要なのかもしれない。だから、より良い解決策を見つけるために協力する必要があるんだ」
 ラッセルはFIAの反応がポジティブであることを認めている。
「モハメドに代わって何かをコメントするつもりはない。でも、さっき言ったように、誰もがあんなことは絶対にあってはならないことだと認識していると思う。そして今は、なぜこのようなことが起こったのかを理解することが求められているのだと思う」
「そのような決定を下すには、明らかに多くのことが必要だ。もちろん、マーシャルとFIAの間には言葉の壁がある。そして、先ほども言ったように、彼らの言い分を理解し、聞く必要がある。僕たちの意見はすでに知っていると思うからね」
 ベン・スレイエムとのコミュニケーションについて聞かれると、ラッセルは次のように答えた。
「個人的には、モハメドとの関係はとても強いと思うし、何か問題があるときは2週間おきに連絡を取り合っている」
「しかし、僕たちは透明性をより高めようと努力している。コスト上限であれ、罰金の行き先であれね」
「透明性はこのスポーツの成長にとって重要なことだと思う。コスト制限の問題も含め、これまで以上に重要なことだと思う。僕たちはただ透明性を確保し、全員が前進できるようにしたい」
 
Read …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです