F1、新規定元年の2022年シーズンは前年度よりオーバーテイクが30%増加。ピレリ明かす

 

 2022年のシーズンのF1では、2021年シーズンと比較してオーバーテイク数が大幅に増加したとピレリは明かした。
 F1は、より接近したホイール・トゥ・ホイールのバトルを増加するべく、2022年シーズンに技術規定を一新。グラウンドエフェクトカーが復活し、フロントウイングやリヤウイングなどのデザインが変更され、バージボードが取り除かれた。マシン上面のウイング類の効果が削減されることで、追従時のオーバーテイクに影響を及ぼす前車からの後方乱気流を軽減し、2022年はより下面からのダウンフォース発生に重きを置くマシンとなった。
 ドライバーたちは、この新規定がコース上でより良いバトルを可能にしたと評価しており、その効果には概ね好意的な考えを示していた。
 そして実際に、その効果は数字によって裏付けられた。ピレリは、最終戦アブダビGP後の11月22日(火)行われたポストシーズンテストにて、2022年シーズンのF1ではオーバーテイク数が前年度よりも30%増加したことを明らかにした。
 2021年シーズンは599回のオーバーテイクが記録されたが、2022年には同じ22レースで785回のオーバーテイクが記録されたのだ。
 これについて、ピレリ・モータースポーツの責任者であるマリオ・イゾラは、分析対象としてカウントされているのはドライバーによる「適切なオーバーテイク」のみであり、ピットストップやトラブルにより順位を下げたマシンによって数値は歪められてはいないと説明した。
「残念なことに、ジェッダ(サウジアラビアGP)や他のレースの様に1周で2~3回オーバーテイクし合うところでは、統計を取ることが難しい。メインストレートでは、同じポジションに戻っているのだから、分からない。難し過ぎるのだ」
 そうイゾラは言う。
「今回のは本当のオーバーテイクが対象だ。30%増加というのは、事実に基づいているモノで、決して大げさな数字ではない。かなり良い線を行っているね」

Sebastian …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです