過去のわだかまりはないと主張するガスリーとオコン。アルピーヌF1代表は両者を信じ、新ラインアップに期待
アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、あらゆることを考慮すると、チームはオスカー・ピアストリの離脱と、ピエール・ガスリーの加入によって得をしたと考えている。ガスリーの方がピアストリよりも速いドライバーだからだ。
今年の夏、フェルナンド・アロンソがアストンマーティンへ移籍するという衝撃の発表が行われると、アルピーヌは当初ピアストリを昇格させて2023年のチームのレースシートを与えようとした。しかし、アルピーヌが知らないうちに、ピアストリはすでにマクラーレンと契約を締結していた。
アルピーヌはFIAの契約承認委員会(CRB)で契約の効力について争うことになり、CRBはピアストリとマクラーレンの契約が有効であると判断したことから、最終的にアルピーヌの訴えは認められなかった。その後アルピーヌはガスリー獲得に狙いをつけ、最終的にアルファタウリにおける彼の雇用者であるレッドブルの許可を取り付けることができた。
「オスカーと我々には契約があると考えていたが、契約承認委員会が異を唱えるというプロセスを経験しなければならなかった」とサフナウアーは語った。
「CRBに行って解決を図る必要があった。こうしたことが人生であり、だからこそ二者の考え方が異なる場合に、それを判断する機関があるのだ」
「来年我々がどうするか見ていくとしよう。私はエステバン(・オコン)とピエールのドライバーペアに満足している。訴えが認められていた場合よりも、優れたペアだからだ。(ガスリーは)より経験があるし、若い。時間が経てば分かるだろうが、さらに速いと思う」
アルピーヌがオコンとガスリーを組ませようとした当初、かなりの疑念が寄せられた。ふたりのドライバーの間には、カート時代のわだかまりがあるというのだ。しかし、ふたりがカートでしのぎを削っていたキャリアの初め以来、多くのことが変わり、過ぎ去っている。ふたりのドライバーは最近、アルピーヌでともに仕事をできると語っており、サフナウアーは彼らに信頼を置いている。
「彼らの言っていることが真実であることを願っているし、私はそう信じている。私はふたりそれぞれと話したが、ふたりとも同じことを言っている」
「私はエステバンの方をよく知っているので、ピエールより彼と多く話をしてきたが、『これは友情を取り戻すチャンスだと思うだろうか?』と彼に尋ねてみた。エステバンは『絶対とは言えないが、どうなるか様子を見てみましょう』と言った。彼は間違いなくオープンだ」
「同じ質問をピエールにはしなかったが、彼らが再び友人同士となるか、もしくはプロとしてともに仕事をすれば、この組み合わせは他のドライバーペアとなんら変わりはなくなる」
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