スーパーフォーミュラ、2023年から新型車両『SF23』を導入。接近戦増加目指し空力を刷新、タイヤやカウルがカーボンニュートラルに対応

 

 スーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーション(JRP)は、2023年シーズンより新型車両の『SF23』を投入することを明らかにした。
 スーパーフォーミュラはかねてより、「カーボンニュートラルへの対応」と「エンターテインメント性の向上」というテーマに基づき、タイヤや燃料、空力などに関する開発テストを実施してきた。その結果を踏まえて現行車両のSF19のパッケージに改良を加えるという形で、SF23を導入することになる。
 具体的には、ボディにBcomp社のバイオコンポジット素材を採用することで、原材料並びに製造過程でのCO2排出量を約75%抑制。タイヤに関しても、33%にリサイクル素材と再生可能原料を活用しながらも、これまでのタイヤとほぼ同様の性能を発揮する「カーボンニュートラル対応レーシングタイヤ」を導入する。
 また空力に関しては、車両後方の乱気流を抑制することで今まで以上に接近戦を演出するようなパッケージにアップデートされる。この新パッケージについても今季中に実走テストが行なわれており、開発陣からもその結果にポジティブな声が聞かれていた。
 一方カーボンニュートラル燃料に関しては来季導入が見送られた。これについてJRPは「引き続き業界全体の連携を図りながら様々な可能性を模索し、テストを継続する」としている。
 またSF23の導入と合わせて、今季から“開発サポーター”向けに試験導入されていたデジタルプラットフォーム『SFgo』の正式導入も発表された。SFgoは2023年1月中旬より無料アプリとしてサービスを開始し、4月の開幕戦から月額990円〜の有料コンテンツとして配信開始する。
 有料で配信されるサービスに関しては、公式中継映像に加えて、ドライバーのオンボード、テレメトリー、無線など。その一方で過去の国内トップフォーミュラのアーカイブ映像、チケット・グッズ通販などはSFgoにて無料でサービス提供されるとのことだ。そして無料、有料で様々なコンテンツを配信してきたスーパーフォーミュラの公式YouTubeに関しては、SFgoが有料となる2023年4月より無料化される。
 
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