予算上限違反が『チート』なのは事実? レッドブル代表、従業員の子どもが“いじめ被害”と訴えもマクラーレンCEO発言撤回せず

 

 レッドブルが2021年シーズンの財務レギュレーションに違反した問題で、チーム間の対立が深まっている。FIAとレッドブルはこの問題で最終的な合意に達しているが、マクラーレンのザク・ブラウンCEOは今もレッドブルの弁明に納得していないという。
 今年10月レッドブルは2021年の予算上限である1億4500万ドルを超過していたことが公表された。違反額は5%に満たない軽微なモノとされる範囲で、レッドブルも違反を認めFIAと合意に達したため重大な罰則は避けられ、700万ドルの罰金と空力開発時間10%削減の罰則で手打ちとされた。
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 ただ、予算上限違反に対するペナルティの扱いを巡って、チーム間での対立も見られた。
 マクラーレンのザク・ブラウンCEOは問題発覚後、FIAに書簡を送付。そこではモハメド・ベン・スレイエム会長とF1のステファノ・ドメニカリCEOに対し、最大限真剣にこの問題を取り扱うように求めていた。だが、その中で使用された文言にレッドブルは反発している。
 ブラウンCEOの書簡には次のように記されていた。
「予算超過の違反、そして手続き上の違反は、技術規則、競技規則、そして財務規則において大きな優位性を生むという点で不正行為(チート)にあたる」
「つまるところ、予算超過をしたチームは今年と来年のマシン開発において不当な利益を得たということだ」
 レッドブルはその書簡中に含まれていた“チート”という文言の使用はチームのみならず、スタッフの家族にまで影響を与える衝撃的なものだったと批判を展開している。
 レッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、アメリカGPで次のように語った。
「我々は(予算上限の噂が出てきた)シンガポールGPからこのかた、“人民裁判”を受けてきた」
「実際とはかけ離れた数字がメディアに踊っている。そして、その事はこのメンタルヘルスが定着している時代において、ブランド、パートナー、ドライバー、全従業員に重大な問題と損害を与えている」
「他のチームからの“嘘”の申し立てによって、従業員の子ども達が遊び場でいじめられているんだ」
「そうした事実も立場も無い抗議は許されるものではない。一部の競合チームの行動に、我々は本当に愕然としている」
 しかし、ブラウンCEOはこうしたレッドブルからの批判にもかかわらず、自身の書簡内容を撤回するつもりはないと強固な態度を崩していない。

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