フェラーリ、米国のソフトウェア企業『ジェネシス』と複数年のスポンサー契約を締結。WECプロジェクトでも提携へ

 

 スクーデリア・フェラーリは、アメリカのソフトウェア企業『Genesys(ジェネシス)』と、複数年にわたるスポンサー契約を締結したことを発表した。

 フェラーリと新チームパートナーとの契約締結は、フェラーリがスイスのブロックチェーン企業『Velas(ヴェラス)』との契約を早期に終了させた後に行われることになる。

「残念ながら、ヴェラスとの契約は我々によって早期に終了された」とフェラーリは『Reuters』に語ったが、早期終了についての理由は明かさなかった。

「我々は紛争や訴訟の対象になっている件についてはコメントしない」

 フェラーリはまた、アメリカの半導体大手クアルコムの関連企業『Snapdragon(スナップドラゴン)』とのスポンサー契約も終了させた。この2件の契約の価値の総額は5000万ドル(約64億円)程度と推定されており、ジェネシスは今後この財務上の損失を埋めていくことになるとうわさされている。

フェラーリF1-75

 カリフォルニア州メンローパークを拠点とするジェネシスは、クラウドとデジタルテクノロジーを通じて顧客とのつながりを深めることができるカスタマーエクスペリエンスおよびコールセンターテクノロジーを、中・大規模企業向けに販売している。

 フェラーリは、今シーズンにシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのマシンにジェネシスのロゴをあしらうと述べている。またフェラーリは、ル・マン24時間レースを含むWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスのプログラムにおいても同社と提携する予定だ。

「ジェネシスがスクーデリア・フェラーリにチームパートナーとして加わり、我々のLMHプログラムにも参加予定であることを喜ばしく思う」とフェラーリのCEOを務めるベネデット・ビーニャはコメントした。

「我々と同様に技術的リーダーシップに焦点を当てた企業として、ジェネシスは絶え間のない改善と進歩に向けて不断のアプローチをとっている」

「我々のふたつの事業の相乗効果が、双方にとって大きな価値をもたらすことはわかっている」

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
1月10日に発表された51号車フェラーリ499Pのドライバーラインアップ。左からジョビナッツィ、カラド、ピエール・グイディ
1月10日に発表された51号車フェラーリ499Pのドライバーラインアップ。左からジョビナッツィ、カラド、ピエール・グイディ

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