角田裕毅がイタリア移住を振り返る。気候と食事の変化により「レースに集中できるようになった」
角田裕毅はアルファタウリF1とのコミュニケーションを強化することを目的に、拠点を2022年シーズン序盤にチームの本拠地イタリアへと移した。しかし角田によると、この移住にはまた別の効果もあったようだ。
2021年シーズンにF1にデビューした角田は、開幕戦バーレーンGPで9位に入ったものの、その後の4戦はノーポイントのレースが続いた。第5戦モナコGPを終え、波に乗り切れない角田に言い渡されたのが、イタリアへの移住だった。
それまでレッドブルの本拠地でもあるイギリス・ミルトンキーンズに居を構えていた角田は、アルファタウリの本拠地であるイタリア・ファエンツァへ拠点を移すことになった。その主たる目的はエンジニアとのコミュニケーションの機会を増やすことであり、トレーニングなどのスケジュールもチーム代表のフランツ・トストの管理下に置かれることになった。
イギリス滞在時に比べるとより厳しい規律のもとで始まったイタリア生活ではあったが、角田は意外にも「快適な生活を送れるようになった」と『GP Fans』に対して語った。彼によるとこの変化の理由は、イタリアの気候と食事にあるようだ。
「イギリスにいたときは僕が望んでいた雰囲気ではありませんでした。特に天候の影響がありましたね。天気は僕にとって非常に重要なことですし、あとは食べ物もそうです」
「イタリアに行ったとき、すでにいつもよりエネルギッシュな感じがしたんです。だから引っ越しは重要だったとすぐ思えましたし、自分にとって良い影響を与えていると感じました」
昨年9月の契約更新時には「ファクトリーの近くで暮らすため、昨年イタリアへ移住したあとはチームの一員になれた実感が得られている」というコメントも残した角田。開幕後わずか2カ月あまりで命じられたイタリア移住は、当初の目的のほかに、北イタリアの雰囲気という副次的な効果を彼にもたらした。
その後、角田は第6戦アゼルバイジャンGPで7位に入り、続く5戦で3回のポイントを獲得を果たした。「それ(イタリア移住)からは、コースに出てもいいリズムで、自分のレースに完全に集中できるようになったんです」と彼は移住後の変化を振り返った。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです