アルピーヌF1代表、ピアストリとの契約問題で得た教訓を活かし「抜け穴をなくしていく」と語る
アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、昨年夏にオスカー・ピアストリとの契約に失敗した一件からいくつかよい教訓を得たと述べており、彼とのトラブルを引き起こした抜け穴を塞ぐと誓った。
昨年、ピアストリは2023年に向けてアルピーヌ傘下を抜けマクラーレンへの移籍を決めたが、この動きにアルピーヌが異議を唱えた。アルピーヌはピアストリをチームに留めておくのに有効な契約があることを確信していた。チームはフェルナンド・アロンソのチーム離脱の決断を受けて、ピアストリを2023年のラインアップへ昇格させたのだ。
しかしながらチームとピアストリはFIA契約承認委員会の仲介を受けることになり、委員会はピアストリとマクラーレンの契約を有効とみなした。アルピーヌからすれば、ピアストリの行動は忠誠心や誠実さをまったく欠いており、受け入れがたいものだった。
「彼はこのチームで育った」とアルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは当時コメントした。
「彼はこのチームの全員を知っている。我々は彼にコミットしていることを示してきた。彼はそのことについて少しは感謝すべきではないか?」
「オスカーは来年速さを発揮して結果を出すだろう。しかし、たとえ彼が新たなミハエル・シューマッハーになったとしても、このことは永遠に彼にまとわりつくだろう」
ピアストリはマクラーレンで初めてのF1シーズンを迎えようとしているが、アルピーヌ陣営の失望感はなかなか拭いきれないようだ。
「生物の種は、協力するものは生き残る。利己的な種は絶滅してしまう」とサフナウアーはドイツの『Motorsport-Total』に語った。
しかしサフナウアーにとって、厳しい形で得た教訓は一生ものの教訓になるという。
「今後はこの教訓を心に留め、我々がオスカーと交わしていたと考えていた契約から彼を自由の身にした抜け穴をなくすようにしていく。夏に起きたことは、2021年の12月に我々が計画していたことではなかった」
「オスカーの昇格を実現するために、他のやり方があったはずだと言えるだろう」
アルピーヌの2023年のラインアップは、現ドライバーのエステバン・オコンと、元アルファタウリのピエール・ガスリーで構成される。チームは2023年型マシンのA523を2月16日に発表する予定だ。
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