RNF、上り調子アプリリアへ転向で2023年に期待『大』……でもオリベイラは慎重派「今は落ち着かないと」

 

 MotoGPの2023年シーズンから、ミゲル・オリベイラはRNFに移籍しアプリリア陣営に加入。実績十分な彼には高い期待が寄せられているが、本人は地に足をつけて進んでいきたいと語った。
 オリベイラはMotoGPクラスにKTM陣営からデビューしこの4年間で5勝をマークする活躍を見せてきた。ただ、彼は昨年限りでKTMファクトリーのシートを失うと、サテライトチームへの降格オファーを拒み、RNFへの移籍を選んだ。
 RNFも、2022年限りでヤマハ陣営を離脱。勢いに乗っているアプリリア陣営に加わり、2023年から新たなスタートを切ろうとしている。
 昨シーズン終了後に行なわれたバレンシアテストでアプリリアのRS-GPに初めて乗った時から、オリベイラは既に好タイムをマーク。それにともなってチームからも彼には期待が寄せられているのだ。
「我々としても、また返り咲くことを切望している」
 MotoGP公式サイトで、チームオーナーであるラズラン・ラザリはそう語っている。
「アプリリア、そして新加入のライダー達によって、すぐにでも結果を出したいと思っている。我々は再び競争力を発揮して、トップ10やトップ5、そして表彰台も獲得したいと思っているんだ」
 また、チーム代表のウィルコ・ズィーレンベルグもオリベイラへの期待を効果立っている。
「当然ながら、ミゲルには表彰台や優勝といったことを期待している。彼にはそれができる」
「もっとも、私はそれ以上に一貫性がさらに重要だと思っている。(スプリントを含めた)42レースの全てをトップ5で終えることができれば、チャンピオンだってありうるんだ」
 ただ、チームからのそうした期待に反して、オリベイラ本人は冷静だ。
「ライダーがバイクに適応するのは、いつであれ期待されることだ。それに当然僕もそうありたいと思っている」と、オリベイラは言う。
「このバイクに乗ってみて、すぐに良い感触があった。でも、今の僕らは落ち着いて、地に足をつけておかなければならないんだ」
「今はプレシーズンの段階で、たくさんやるべき仕事がある。シーズンを力強くスタートさせることを目指しているんだ。でも僕たちはライダーも、バイクも新しいから気持ちを落ち着かせたままでいることが求められている」
「もちろんスピードを増していくだろうし、確固たる基盤も築いていくことになるだろう。そうして開幕戦からファクトリーのアレイシ(エスパルガロ)やマーベリック(ビニャーレス)に接近できれば素晴らしいだろうね。だからファクトリーチームのライダーに接近することが目標だと言うべきだ」
 なお前述のズィーレンベルグは元GPライダーで優勝経験もある。そうした経験からか、期待一辺倒ではなく今は現実的になるべきだという考えも示している。
「我々は今、現実的にならなくてはならない」と、ズィーレンベルグは言う。
「“マイルストーン”となる大きな結果を出すのが不可能ではないことも分かっている。このパッケージで何ができるのか、それを目にするのが楽しみだ」
 
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