フェルスタッペン&ペレスでレッドブル1-2。フェラーリが2列目、好調アロンソ5番手【予選レポート/F1第1戦】

 

 現地時間3月4日、2023年F1世界選手権の開幕戦となる第1戦バーレーンGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となり、角田裕毅(アルファタウリ)は14番手となっている。

 例年より早い3月1週目での開幕を迎えた2023年のF1。開幕戦バーレーンGPの予選は現地4日18時に日没を迎えたバーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台に、気温24度、路面温度29度というコンディションで始まった。なお、今季は2大会で予選使用タイヤをQ1ハード、Q2ミディアム、Q3ソフトで固定する案も出ているが、今回はその限りではない。

■Q1:ルクレールのマシンからパーツが飛び赤旗に。ルーキー3名がノックアウト

 まず行われた18分間のQ1では、角田裕毅とニック・デ・フリースのアルファタウリの2台がソフトタイヤを履いてコースイン。続いてルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ2台がミディアムを履いてコースに出ていく。

 最初にタイムを記録したのは角田となり1分32秒132のターゲットタイムを記録。サインツが2番手、デ・フリースが3番手に続くも、ルクレールはターン1への進入でブレーキをロックさせてしまいアタックを止めてしまう。

 そのルクレールのマシンからパーツが飛んでしまい、コース上に残ってしまったため、Q1は残り13分23秒で赤旗中断に。パーツ回収完了後の現地18時12分からセッション再開となった。再開後は多くのマシンがソフトタイヤでコースに出ていき、パーツが飛んだルクレールも車体チェック完了後にピットを後にした。

 各車1回目のアタック完了後にトップに立ったのはサインツとなり、1分30秒993で首位に立つ。2番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手にルクレールが続き、テストから好調のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は4番手につける。その直後にはフェルスタッペン、ペレスのレッドブル2台が続き、角田も1分31秒747で9番手タイムを記録する。

 残り3分30秒になるとトップのサインツ以外の19台がQ1最後のアタックを行うためにピットを後にする。まずはアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が6番手に浮上してくると、続いて角田がアルボンを上回って6番手に上がる活躍を披露してくる。

 結局Q1は16番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、17番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、18番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、19番手デ・フリース、そしてトラックリミット違反でタイム抹消となったピエール・ガスリー(アルピーヌ)の5台がノックアウト。ルーキー3名がQ1で姿を消す結果になった。

2023年F1第1戦バーレーンGP ローガン・サージェント(ウイリアムズ)
2023年F1第1戦バーレーンGP ローガン・サージェント(ウイリアムズ)
2023年F1第1戦バーレーンGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
2023年F1第1戦バーレーンGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

Q2:角田裕毅がノックアウトに

 続く15分間のQ2では、セッション開始3分ほどで各マシンがソフトタイヤでコースイン。まず1回目のアタックではフェルスタッペンが1分30秒503でトップに立ち、チームメイトのペレスが1分30秒746で2番手に続き、レッドブルが1-2を構築する。

 続く3、4番手にはハミルトンとラッセルのメルセデス勢、5番手にはアロンソが飛び込み、6番手サインツ、7番手ルクレールというフェラーリの2台が直後に続く。角田はアタックでロスがあったか1分32秒720で14番手で1回目のアタックを終える。

 他のマシンとタイミングをずらしたアルボンが残り4分でアタックに入るが、ターン6への進入でバランスを崩しコースアウト、タイムを記録することはできないままピットへと戻る。

 そして残り3分を切るとレッドブルの2台とアルボン以外のマシンがQ2最後のアタックに向かう。このラストアタックではルクレールが1分30秒282でフェルスタッペンのタイムを更新してトップに立つ。3強チーム以外では、アロンソ、ランス・ストロールのアストンマーティン2台、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)がQ3に駒を進めた。

 ユーズドのソフトでアタックを行った角田はタイムを伸ばすことができず、1分32秒510で14番手に終わり、ここでQ2敗退となった。角田以外には、11番手ランド・ノリス(マクラーレン)、12番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、13番手周冠宇(アルファロメオ)、そしてアルボンがノータイムでノックアウトになっている。

2023年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第1戦バーレーンGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第1戦バーレーンGP 周冠宇&バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
2023年F1第1戦バーレーンGP 周冠宇&バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

Q3:レッドブル2台がともに1分29秒台突入。フロントロウを独占

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間のセッション。まず1回目のアタックではフェルスタッペンが1分29秒897でトップに立つと、ルクレールが1分30秒000で2番手、ペレスが1分30秒131で3番手に続く。

 残り4分では好調アロンソがアタックに入るが、最終コーナーでのわずかなロスもありタイムが伸びず、1分30秒336で4番手タイムに終わる。ラッセルが1分30秒340で5番手、サインツが1分30秒361で6番手、ハミルトンが1分30秒384で7番手、ストロールが1分31秒926で8番手となる。2番手のルクレールはマシンを早々に降りて予選を終えると、ヒュルケンベルグはトラックリミット違反でタイム抹消になってしまう。

 迎えたラストアタックはレッドブル2台の争いとなり、1分29秒708で自身のトップタイムを更新したフェルスタッペンがポールポジションを獲得。ペレスが1分29秒846で2番手に続きレッドブルがフロントロウを独占し、ルクレールが1回目のアタックで記録したタイムで3番手となった。

 以下、4番手サインツ、5番手アロンソ、6番手ラッセル、7番手ハミルトン、8番手ストロール、9番手オコン、10番手ヒュルケンベルグというQ3トップ10となった。2023年F1バーレーンGPの決勝は5日24時にスタートが切られる予定だ。

2023年F1第1戦バーレーンGP 予選ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第1戦バーレーンGP 予選ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第1戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン&セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第1戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン&セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第1戦バーレーンGP 予選後に談笑するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第1戦バーレーンGP 予選後に談笑するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第1戦バーレーンGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2023年F1第1戦バーレーンGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2023年F1第1戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第1戦バーレーンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

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