レッドブル&HRC密着:2戦連続1-2フィニッシュもそれぞれに不満。選手権は最速ラップの1点差でペレスが2位
レッドブル・ホンダRBPTがF1第2戦サウジアラビアGPで1-2フィニッシュを飾った。開幕戦から2戦連続の1-2フィニッシュは、レッドブルにとってだけでなく、ホンダの長い歴史のなかでも初めてとなる快挙だった。
しかし、その主役であるふたりのドライバーは、レース後の会見で、それぞれ不満を口にした。
まず2位のマックス・フェルスタッペンだ。
「15番手からスタートして2位でフィニッシュしたのだから、チームのみんなも喜んでくれているが、個人的には満足していない。というのも、僕は2位になるためにここにいるわけではないから」
そもそもフェルスタッペンは予選でドライブシャフトのトラブルが起きていなければ、ポールポジションを獲得していた可能性が高く、そうなっていれば、もちろん日曜日のレースで優勝していただろう。しかも、ドライブシャフトの問題は、日曜日のレースでも起きそうになっていた。
「レース後半、チェコ(セルジオ・ペレス)とのギャップを縮めようとしていたんだけど、リヤから変な音が鳴り出して、振動を感じ始めたので、残りの周回数を考えて、2位でフィニッシュすることを選択した」(フェルスタッペン)
しかし、ファイナルラップでフェルスタッペンがファステストラップを叩き出したことで、今度は優勝したセルジオ・ペレスの表情が曇った。
「残り2周で、チームに確認した。するとレースエンジニアから『一定のペースを保つように』と言われた。それはマックスに対しても同じだと思っていた。だから、僕はプッシュしなかった」(ペレス)
じつはフェルスタッペンもペレス同様にチームに無線で「ファステストラップはどうする?」と尋ね、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは「いまはそれは考えていない」と返答していた。ところが、フェルスタッペンは「でも、僕にとっては重要だ」と返した後、ファイナルラップでファステストラップを獲りにいった。
この1点によって、ともに1勝、2位1回ずつのフェルスタッペンとペレスだが、ファステストラップの1点を加点したフェルスタッペンがペレスを1点リードし、チャンピオンシップ争いでトップを堅持することとなった。
ペレスは怒りを露わにすることはなかったが、「その件はあとでチームと確認したい」と語った。
2戦連続でライバルを圧倒したレッドブル。今後はライバルたちとの戦いだけでなく、チーム内の戦いにもクリスチャン・ホーナー代表は目を配らせる必要が出てきたようだ。
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