「マシンのパフォーマンス不足がデ・フリースの成長の妨げになっている」とアルファタウリF1代表
アルファタウリF1チーム代表のフランツ・トストは、ニック・デ・フリースは2023年型AT04のパフォーマンス不足により、進歩を妨げられていると語った。
デ・フリースは、2022年イタリアGPでアレクサンダー・アルボンの代役として急きょウイリアムズからF1デビューを飾った。初のF1レースで9位入賞を成し遂げたデ・フリースは、2023年に向けてレッドブルファミリーに加わり、初のフルシーズン参戦を果たした。
FIA F2およびフォーミュラEでチャンピオンになった経験を持つデ・フリースは、現在28歳。F1デビューは遅れたものの、確かなレース経験と勝利の実績を持つ。
今年序盤の2戦、バーレーンとサウジアラビアでは、デ・フリースは予選、決勝ともに、F1での3年目を迎えたチームメイトの角田裕毅より下位に終わった。
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、ふたりのドライバーが進歩することを望んでおり、バーレーンGP後には、デ・フリースのパフォーマンスを角田と比較し、デ・フリースはさらにレベルを上げなければならないと語った。
一方、トスト代表は、チームが優れたマシンを用意することが重要であると述べた。
「ニックは今も学んでいる。我々がドライバーたちに提供しなければならないのは、速いマシンだ。そうすれば彼らは力を発揮する」
「ふたりとも高いスキルを持つドライバーだ。レースで勝ち、チャンピオンシップを制覇できることを過去に示してきた。競争力のあるマシンを用意できるかどうかは、チーム次第だ」
「彼(デ・フリース)はチームやエンジニアととてもよく馴染んでいる。先程も言ったように、彼に優れた速いマシンを提供できるかどうかは我々次第だ」
「ニックはステップアップするだろう。優れたマシンがあれば、彼は力を発揮する。新たにF1入りした若手ドライバーにとって、マシンがトラブルを起こしていたら、状況はいっそう困難になる」
「競争力のあるマシンであれば、良いパフォーマンスを見せるのはより簡単だ。ニックはパフォーマンスを向上させ、素晴らしいレースを見せてくれるだろうと確信している」
トストはサウジアラビアGPの週末に、AT04のパフォーマンスは期待外れだったと辛辣に語った。エンジニアチームは、AT04のポテンシャルを非常に高く評価していたが、今のところ競争力は期待を下回っているため、エンジニアたちを信じることができないと、トストは述べた。
「ダウンフォースが小さすぎる」とトストはAT04の最大の弱点を説明した。
「ダウンフォースが十分ではないので、マシンはブレーキング時に不安定になり、リヤタイヤはオーバーヒートする。エイペックスで流れるし、トラクションも悪い。速いラップタイムを出すのに必要なことが実現できていない」
「マシンを速くするために多くのことをしなければならない。特に空力の面でだ。さまざまなプログラムが進行中で、エンジニアたちは順調に進んでいると言っているが、私はもはや彼らを信用していない。ラップタイムを見たいだけだ。大事なことはそれだけだからね」
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