リカルドの現役復帰を願うF1チーム代表たち。レッドブルはテストの機会を提供へ
F1第3戦オーストラリアGPで、ダニエル・リカルドが今季初めてF1パドックに姿を見せた。8度のグランプリ優勝経験を持つリカルドだが、昨年末、マクラーレンとの契約を1年早く終える形でチームを離脱、今年はレッドブルのリザーブドライバーを務めている。リカルドは2014年から2018年までレッドブルに所属し、そこでキャリア8勝のうち7勝を挙げた。
現在33歳のリカルドが今後どういうキャリアを歩んでいくのか、多くの者が見守り、彼が再びF1でレギュラードライバーとして本来の力を見せつける姿を見たいと考えている。
オーストラリアGPの週末、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、リカルドにテストの機会を与えると語った。その計画について詳細は明かされていないものの、今年9月9日に、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェでレッドブルのF1マシンでデモランを行うことは決定している。
「彼がこのスポーツへの情熱を再発見してくれることを願っている」とレッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは語った。
「彼には今季後半に、ちょっとしたテストをやってもらう予定だ。それがどうなるかを見てみよう。また違った経験になると思う」
「(ホームグランプリであるオーストラリアでの)今週末、レーシングドライバーの立場にないことは、彼にとって非常につらいことだろう。しかし彼は今の新しい役割に没頭し、受け入れている。本当に熱心に仕事に取り組んでいるのだ。彼はすべてのブリーフィングに参加しているし、イギリスではシミュレーター作業に懸命に取り組み、レースのサポートや開発作業も行っている」
「ダニエルはとにかくポジティブなエネルギーを持っている。彼が魅力を振りまき、大きな笑顔を浮かべているのを再び見るのは良いものだ。彼が入ってくると、部屋が明るくなる。彼がいて、チーム、ドライバー、エンジニアリングチームに貢献してくれることは、我々にとってプラスになる」
レッドブルのレギュラードライバー、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの関係が破綻した場合、リカルドがペレスの後任としてF1に復帰する可能性があると予想する者もいる。実際にはどういう形になるか分からないものの、リカルドがF1レギュラードライバーの座に復帰することを願う人々は多く、昨年末で彼との契約を打ち切ったマクラーレンCEOのザク・ブラウンもそのひとりだ。リカルドは、2021年にマクラーレンに加入、2023年末までの契約を結んでいたが、実力を発揮することができず、昨年末でチームを去るという結果になった。
ブラウンは、レース活動を休み、リフレッシュすることは、リカルドに良い効果をもたらすと考えている。
「時には、ドライバーはバッテリーを充電する必要がある。これまでにもフェルナンド・アロンソや、アラン・プロストがそうした。ダニエルがチャンスを得て9回目、またそれ以上の勝利を飾ることができることを願っている。我々は皆、彼がレギュラードライバーとしてグリッドにいるところを見たいと思うからだ」
リカルドは、昨年、将来の選択肢を探るなかで、短期間ながらハースと話し合いの機会を持ったといわれている。ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、どのチームも、2024年のレギュラードライバー候補にリカルドを加えるはずだと語った。
「来年のドライバー変更について話すのはまだ少々早い」とシュタイナーは言う。
「しかし1年の休養を終えた後のことについて、誰もがダニーと話をしたいと思うだろう。おそらく彼も自分がしたいことをもう一度理解しているだろうし、F1の誰にとっても、彼は興味深い存在になる」
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