F1アゼルバイジャンGP FP1:この週末唯一のフリー走行はフェルスタッペンがトップ。アルピーヌとハースにトラブル
2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は14番手だった。
この週末は今シーズン最初のスプリントが行われる。今年は週末のフォーマットが変更になり、昨年まで行われていた土曜午前のフリー走行2回目(FP2)が廃止に。その代わりに、土曜日の午後に行うスプリントのグリッドを決めるための予選『スプリント・シュートアウト』を実施することが決まった。
つまりこの週末のフリー走行は、金曜午前の1回のみとなる。アップグレードパーツの持ち込みを予定しているチームもあり、非常に重要なセッションになるだろう。気温20度、路面温度45度というコンディションで、現地時間13時半にFP1がスタートした。
この週末はC3、C4、C5のタイヤが持ち込まれているが、コース上のマシンのタイヤは様々だ。ハードタイヤで走行していたカルロス・サインツ(フェラーリ)はターン5のウォールにタイヤをぶつけたが、そのまま走行を続けた。また、角田はターン3で右のリヤタイヤがウォールに接触し、スロー走行でピットに戻った。
序盤にトップタイムをマークしたのはミディアムタイヤのフェルスタッペンで、タイムは1分43秒834。2番手には0.282秒差でチームメイトのペレスがつけている。3番手はハードタイヤのルクレールで、タイムは1分44秒065だ。
開始14分過ぎ、走行中のピエール・ガスリー(アルピーヌ)のマシンから炎が上がった。エンジンカウルの内部が激しく燃えており、ガスリーはピットに戻る前にマシンを止め、これでセッションは赤旗中断となった。また同じ時間帯にはケビン・マグヌッセン(ハース)もターン1でマシンを止めていた。
セッションは残り32分のところから再開。まだ走っていなかったルイス・ハミルトン(メルセデス)もコースに出ている。角田も残り時間24分を切ってコースに出たが、トラブル発生のマグヌッセンとガスリーに加え、アルピーヌのエステバン・オコンもまだガレージに留まったままだ。
後半に入るとコース上はミディアムタイヤとハードタイヤに分かれている。トップは変わらずフェルスタッペンで、レッドブル勢の間にランス・ストロール(アストンマーティン)が割って入った。角田は1分45秒473で11番手につけている。
終盤には各車ソフトタイヤを投入し、ペレスが1分42秒651でトップに浮上。ストレートスピードの速いウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは1分43秒628で3番手だ。ルクレールがそれを上回る1分42秒744で2番手につけるなど、各車タイムを上げている。最後はフェルスタッペンが1分42秒315をマークしトップでFP1を終えた。2番手はルクレール、3番手はペレスとなっている。
なおガスリー車には油圧のトラブルが起きたアルピーヌがツイッターで発表し、予防措置でオコンのマシンも調査を行ったということだ。マグヌッセンに関しては、燃圧の問題だったとチームが発表している。
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