ベッテル、F1引退後は「子どもたちとの時間を楽しんでいる」その一方で競争と緊張感への懐かしさも明かす

 

 F1を引退したセバスチャン・ベッテルは、グランプリドライバーとしてのキャリアにおいて楽しんでいた激しい競争と緊張感を、懐かしく思っていることに気づいたという。

 ベッテルは、15シーズン以上にわたってモータースポーツの最高峰で目覚ましい活躍をし、4回世界タイトルを獲得して、昨年末にF1から引退した。35歳のベッテルは現在、家族と静かな生活を送っている。後悔することもなく、派手で華やかなF1からは遠く離れている。彼が最近説明したように、“より具体的なものが出てくる前に多くのアイデアを集め、考えを巡らせている”という。

セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
2022年F1第22戦アブダビGP セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

 ベッテルは今もF1のあらゆることに強い関心を持っている。ホイール・トゥ・ホイールの戦いのスリルや、アドレナリンが刺激される瞬間、また、激しいライバル関係などから離れたことで、彼の競争心に空白が生じたことは間違いない。

「あれだけ長い間レースをしていたから、初めて日常生活というものを過ごしているようだ」とベッテルは『BILD』に語った。

「慣れるのに時間がかかったよ。なにより子どもたちとの時間を楽しんでいる」

「最初はあそこにいないことを不思議に感じた。でもそれにはうまく対処できているし、F1については大きな関心を持って追いかけているよ」

「これまでのところ、自分の下した決断にとても満足している。でも一番懐かしいのは競争と緊張感だね」

「自分に刺激を与え、多くのことを見て、アイデアを集めている。何が最終的にプロジェクトになるか見てみよう」

 7月にベッテルはふたたびステアリングを握る。レッドブル、フェラーリ、アストンマーティンでドライバーを務めたベッテルは、ヘルメットとレーシングスーツを身につけてグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのイベントに参加するのだ。

 ベッテルは、ナイジェル・マンセルが世界タイトルを獲得したウイリアムズFW14Bと、アイルトン・セナの1993年型マクラーレンMP4/8など、自身のプライベートコレクションのF1マシン数台で丘の上を走行する予定だが、すべてのマシンには彼が一番に支持しているサステナブルな燃料が使用される。

「グッドウィルで僕の古いレーシングカーをe-fuelで走らせることがひとつだ。モータースポーツは僕の情熱なんだ」とベッテルは述べた。

「僕にとって重要なのは、合成燃料、つまりカーボンニュートラルな燃料でも同じように速く走れることを示すことだ。合成燃料はもうすでに責任を持って楽しむための解決策を提供している」

「多くの人たちはまだそのことを知らないだけだ」

2022年F1第10戦イギリスGP FW14Bのデモランを行ったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
2022年F1第10戦イギリスGP FW14Bのデモランを行ったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)

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