メルセデスF1、イモラに予定していた大規模アップグレードをモナコで導入へ
メルセデスF1チームは、5月19~21日のエミリア・ロマーニャGPに投入する予定だったW14の大規模なアップグレードを、次戦モナコGPに持ち込むことを決めたようだ。
第6戦エミリア・ロマーニャGPは、豪雨による災害により、中止された。多数のチームがこのグランプリに重要なアップグレードを持ち込むことを予定しており、なかでもメルセデスは、W13から続く不調から抜け出すため、W14に大きな変更を加えることを明らかにしていた。
このアップデートには、新しいフロントサスペンション、改良されたフロア、変更されたサイドポッドが含まれる予定だ。これをメルセデスは、モナコGPで投入することを決めた。
モナコの市街地コースは、狭くて曲がりくねった特殊な性格を持っており、従来のレーストラックとは異なる。また、ミスが許されないサーキットであり、新しいパーツの試行や微調整に理想的な場所ではない。
そのため、6月2~4日のスペインGPではなくモナコで大規模なアップグレードを持ち込むことには大きなリスクがあるが、一方で、新パーツが優れた安定性と予測可能な挙動をもたらすなら、ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルへの大きな後押しになるだろう。
また、メルセデスは、イモラ戦が予定されていた週末に向けて新しい仕様の準備を行っていたため、モンテカルロで以前の仕様に戻る場合、時間とロジスティクスの面で、より困難な対応を強いられることになる。つまり、メルセデスにとっては、モナコでアップデート導入を推し進めるほか選択肢はないのかもしれない。
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