ガスリーが他車妨害によるダブルペナルティで6グリッド降格。ハミルトンと接触したラッセルには警告/F1第8戦
F1第8戦スペインGP予選で、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、他車への妨害のペナルティをふたつ受け、合計6グリッド降格されることが決定した。ガスリーは予選で4番手を獲得したものの、決勝を10番グリッドからスタートする予定。なお、予選中にチームメイトと接触が起きたことについて調査されたジョージ・ラッセル(メルセデス)には、正式な警告が与えられた。
ガスリーは、Q1のターン10でカルロス・サインツ(フェラーリ)に対して不必要な妨害を行ったとして3グリッド降格、Q2のターン4でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に対して不必要な妨害を行ったとして3グリッド降格のペナルティをそれぞれ受けた。
サインツとのインシデントは、ガスリーがシャルル・ルクレール(フェラーリ)を前に出した直後に起きた。スチュワードの声明には次のように記されている。
「10号車(ガスリー)は、55号車のフェラーリ(サインツ)が後ろにいることは認識していたが、速度差が大きく、55号車(サインツ)と16号車(ルクレール)が近かったことから、自分には妨害を避けるためにやれることはないと感じていたと述べた」
「しかし、ガスリーはターン13出口でもっと右に移動できたはずだというのが、スチュワードの見解である」
フェルスタッペンの件については、スチュワードによると、「チームは、10号車(ガスリー)に対して、後続のマシンはスローラップ中であると伝え、1号車(フェルスタッペン)の接近について適切な警告を行わなかった」ということだ。
それぞれのインシデントに関して、ガスリーには3グリッド降格ペナルティが科され、合計6グリッド降格されることになった。一方、ペナルティポイントは科されなかった。
ガスリーは「僕は与えられた情報に従って、ベストを尽くそうとしていた。当然ルールはあるが、起きたことは意図的なものではない」と述べている。
土曜日に発表された暫定グリッドでは、ガスリーは10番グリッドが与えられ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がひとつずつ繰り上がり、4番グリッドから9番グリッドに並んでいる。
一方、予選Q2で、ラッセルとハミルトンがピットストレートで接触した件については、審議の結果、ラッセルとメルセデスチームに対して正式な警告が出されたが、グリッド降格等のペナルティはなかった。
ふたりはアタックラップをスタートする際に、非常に接近していた。ラッセルはサインツの脇をすり抜けるなかで、いったん右に寄った後に左に動いた。そこにハミルトンがいたために接触が起き、ハミルトン車のフロントウイングが破損した。
ラッセルは、すぐ後方にハミルトンが近づいていることを知らされていなかった。また、チーム代表トト・ウォルフによると、ハミルトンの方はラッセルがこれからアタックを行うところだとは考えていなかったという。
スチュワードは、ラッセルが「異常な方向転換を行ったことで、スタート/フィニッシュストレートでハミルトンとの間に接触が起きた」と述べた。
「63号車のドライバー(ラッセル)は、ファストラップをスタートするところで、前を見ており、ミラーをチェックしていなかったと述べている。チームは、44号車(ハミルトン)の接近について、ラッセルに知らせていなかった」
「処罰軽減の理由としては、前にはファストラップを終えたばかりの55号車(サインツ)がおり、ラッセルはそれに反応していた。さらに、アウトラップの終わりに、63号車のドライバーは、1号車(フェルスタッペン)と55号車を妨害することを避けるために、大幅に減速しなければならなかった」
ラッセルは予選Q2で敗退し12番手、ハミルトンは5番手という結果だった。
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